赤旗で、<弁証法的唯物論>という言葉を見たことはありますか。キリスト教で言えば、隣人の愛、仏教では、無、それぞれに根幹になる思想がある筈です。最近とみに若い女性信者を増やしている、霊友会は、法華経と先祖崇拝、天理教では、陽気暮らし、などなど。
私が、入党した頃、人民大学で初めて哲学を学びました。哲学という言葉すら意味の解らなかった私は、天にも上る心地でした。<弁証法的唯物論>です。<史的唯物論>と言う形でまなびました。
その頃、<学習の友>という雑誌があって、如何に生きるべきか、とか、<物の見方、考え方>を盛んに教えてくれました。
弁証法は、世の中を常に変化する物として考えると言う思想で、時計の振り子のたとえとか、螺旋階段が例にあげられて、教えられました。<今だったら、バブルを例に挙げるとわかりやすいかも>
そこに、机がいつまでも有ると思うな、いつかは朽ちてなくなるのだ、と観念論との違いを植え付けられました。
夜学の中央労働学園に通って、森宏一さんという哲学者から、弁証法と観念論の違い、唯物論と、唯心論との違い、形而上学、とか形而下学などについて教えてもらいました。然るに、試験の時一番好きな哲学は、5点満点で、2点しか取れませんでした。他の学科は、5点取れたので、成績優秀につき、褒美に岩波書店の日本語辞書を貰い、今でも愛用しています。
なぜ、私は、哲学駄目だったの、どこが理解不足だったの、その後日本共産党から<弁証法的唯物論>という言葉は聞かれなくなり、マルクス・レーニン一辺倒、ソヴィエットの社会主義がつぶれると、訳のわからない科学的社会主義、不破さんって、馬鹿じゃないのって、本気で思っていました。
今度綱領が変えられるとしたら、科学的社会主義と言う言葉が無くなればいいと思います。「当面、ルール有る資本主義をめざす」というだけで十分だと思います。
日本共産党という名前だけは、絶対に変えては駄目です。地球のようなかけがえの無いみんなの財産を守れる党は、共産党しかないと思います。ただし、名前の説明は、変えてほしい。学説によればうんぬんの長たらしい説明なんて聞いたってわかりゃしない。衆議院議員の穀田さんは、歯切れ良く、わかりやすく説明していておや、と思いました。私と同じ見解でした。
それにしても、弁証法的唯物論、意味を教えてと若い人に聞かれると、しどろもどろ、で説明している私です。
日本共産党さん、きちっと教えてください。あなたの党の根幹である、哲学なのだから。その時、その時、テーマは、変わるでしょう。戦中でしたら、軍国主義反対でした。今は、ルール有る資本主義。テーマが変わる度に、変節したと思われないために、きちっと哲学を教え込むべきです。