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一般投稿欄

パンセさんへ

2000/12/9 浩二、40代

 2000年12月7日付け、パンセさんの「方法的懐疑は正確な論議に必要なのです」についてです。パンセさんの言わんとされていることは、次の一文に集約されていると思います。

 
自分は党員だと表明しながらその”アカシ”も無くハンドルを使っている人達と、そのような事無く単にハンドルを使用している一般の人達との間には、月とスッポンの違いがあります。

 一理あるとは思います。「私は党員である。自衛隊活用論に反対なので離党する」、「私は党員の代議士である。大会決議に一部反対なので場合によっては離党もやむなしという考えで行動する」。党員の方々によるこうした発言は、たしかに影響力少なからぬものがあると思います。万一こうした発言が党員でもなんでもない人間によってなされているのだとしたら重大です。それこそ、「論理過程の大前提が明晰判明でな」い状況、「論議されている内容も糸の切れた凧の絡み合いに過ぎなくなる」状況が生み出されます。
 私の結論は、ネット上での議論は、発言者の発言内容にもとづいて行われるものであり、発言者が身上を明かしている場合はそれが正しいことを前提(仮定)とした上で議論を進める、というものです。特に日本共産党員の場合は、日本共産党が「党員はさざ波通信に投稿してはならない。たとえ善意であってもさざ波通信への投稿は反党行為にあたる」と認定している以上、党員が実名で投稿することは個人的な防衛の意味からもできません。議論上の論理を優先するがために個人的防衛は二の次、実名を明かして議論し除名もやむなしとするのがよいと私は思いません。ハンドルを使い、アカシは発言内容によって立てていく、これしか方法がないと思います。また、一般人にしても、ネット上でのいろいろな事故から身を守るためにハンドルを使うのが普通です。まあ、ネット上での議論にはこうした弱点が最初からあります。したがって、あくまでアカシが大事、アカシなくしては論理が明晰でない、論理不明晰な議論は無意味ということであれば、パンセさん自身がネット上の議論の新しいルールを提案~確立されるか、またはネット上の議論そのものが無益とあきらめ退場するほかありません。まずはパンセさんご自身が実名で投稿し、模範を示すことが必要でしょうね。
 パンセさんとしては、現行ルールのもとでなされている「さざ波通信」の党員の議論に対し、「党員のアカシ」のない議論を明晰にされる努力を「なさらない」ということであれば、アカシを立ててから議論するというなんらかのルールが確立されるか、あるいは「さざ波通信」に投稿した日本共産党員に対して党中央から何のお咎めもないという状況になるまで、静観するほかないのではないでしょうか?
 「さざ波通信」に参加されている党員の方々、ROMしている人たち、投稿している一般人、すべて、「ハンドルで書かれている内容にウソはないだろう」というのを前提にしていると思います。そして、「こんなのウソじゃ!!」と思ったら、反論する、無視する、冷笑する等々、いろいろな態度をとってきただろうと思います。そうした中でパンセさんの「アカシがないから論理自体が不明晰」というのは、かなり特異な部類に入るのではないかとは思いますが、こうした反応もありうることです。
 今回パンセさんは裁判を例にとって論証されました。けれど裁判は、「ある事実がホントかウソかを証明する」ためになされるものであり、本質的な意味で、「さざ波通信」とは違う性質を持っていると思います。裁判で争われる言論の明晰さは、特定の人間、または組織、集団の利害に直結する、そのために要求されているものです。「さざ波通信」にハンドルを使った党員が投稿し、特定の人間、または組織、集団の利害にかかわるのであ れば、そのときは、投稿した党員はアカシを立てなければならないでしょう。
 裁判を例に取られた以上、パンセさんとしては、党員がハンドルを使って「さざ波通信」に投稿することにより、特定のどの人間、またはどの組織、集団の利害にかかわるのか、そこを指摘~論証しなければ意味がないと思います。それとも、単なる比喩として裁判の例を持ち出されたのでしょうか?
 いずれにせよ、今後ともさらに明晰な論理でもって議論を展開されるよう、期待しております。