投稿する トップページ ヘルプ

一般投稿欄

広島県内公務員の労働問題についての見解――日本共産党推薦知事候補に期待する

2000/12/9 地域経済分科会、20代、サラリーマン(連合組合員)兼NGO活動家

 こんばんは。
 「保守」の地域経済分科会です。

1.本県の公務労働者の労働問題の現状
・99年から昇給延伸がかかっています。これは、本来12ヶ月すれば定期昇給があるのに、24ヶ月しないと昇給しないようになっているのである。
・しかしながら、本県財政危機は、経済危機及び知事の失政によるものである事は明白であると愚考致します。このことについては、過去の私の投稿をご参照下さい。
・本県の職員組合及び教職員組合は、この状態を正常化するよう要求したが、総務部長らは妥協の可能性を示唆したものの藤田雄山知事は拒否しました。
・このため、12月4日、交渉は決裂しました。わたしも所属する組合側はストライキの構えを見せたましたが深夜スト中止を決定しました。

2.スト問題への見解――中止を歓迎する
 私は、組合がストをするかもしれないといってきたとき、文書で申し入れを行い、日本の民主主義と労働運動の発展と言う観点から好ましくないとして反対とスト不参加の意向を組合執行委員長宛てで職場分会長に提出しました。
 組合加入率100%に近い職場では、「謀反人」のレッテルを貼られかねない、危うい行動ではありました。
 以下がわたしの見解です。
 公務労働者にはスト権は認められていないこと。むろん、「抵抗権」としてのストは否定するものではない。しかし、あくまで国王の専制など民主主義が機能しないときの非常時のものだということ。
 それまでは、まず話し合いを行い、さらに公務労働者以外の厳しい状況にある勤労者との連帯が必要である。いまはとてもではないが、公務員の待遇改善を容認する合意は県民にはない。財政危機は職員の責任ではないが、県民のコンセンサスが県議会での自民党の多数及び石頭知事の選出と言う形で現れている以上は、それを受け入れるのが民主主義と言うものである。
 それなしに、ストなどを行ったりすれば、むしろ民間労働者と公務労働者の分断をたくらむ当局の思う壺である。
 来年の参院選、知事選挙、2003年の県議選もにらんで勤労者各層との連帯を急ぎ、労働者のためになるような知事や議員の候補者が多く得票するよう努力するべきである。
 これにたいして役員側は、「あなたのいう事は正論だ。しかし、そんなことをいっていては団結が崩れバラバラになってしまう」といいました。
 わたしもそれ以上は突っ込みませんでした。
 しかし、あえて再反論するとすれば「団結、団結と言うが、組合の言う団結は公務員と言う限られた内輪の世界のものに過ぎない。おおくの民間で働く人々の待遇改善も合わせて一緒に要求して行く。こうして連帯して行かないとそれこそ、労働者全体の団結が崩れてしまう。公務員だけ突出すれば労働者の全体としての団結崩壊、当局の思う壺だ」ということです。
 こういうと、私が右なのか左なのか混乱する方も多いでしょう。わたしは「自分は保守」だと断言できます。なぜなら、私は遠出するときは神社参詣は欠かさず、記帳も必ずするから。日本共産党の皆様とは違いやはり「天皇陛下」とお呼びするのです。
 しかし、国家主義者でもありません。国家によるファッショにも組合いによる民主主義の蹂躙にも毅然として反対する立場です。

3.日本共産党推薦参院・知事候補に期待する
 わたしは、あくまで、労働者全体の、いや、中小商店や農業者など、いまの知事の経済失政でひどい目にあっている人々との連帯が必要だと愚考致します。
 それを阻害するストには反対する、また、法律を安易に破っては、これまた現知事の思う壺になるので反対します。スト回避の組合の決定は賢明でした。
 組合が日本共産党の推薦候補を支援するとはとても思えません。
 しかし、現在の本県の情勢を鑑みるに、無党派候補の出現も期待薄な以上、経済界、農民など保守層に入る多くの県民にとっても日本共産党推薦候補が一票でも多くの票を取る事が、藤田県政の失敗から救い出される唯一の道になると愚考いたします。
 組合の方針に反する事になっても、私としては現時点では日本共産党推薦候補の支持を固めます(これは党としての日本共産党を支持するものでも、私が共産党員であることを意味するものでもまったくありません)。