98年の参議員選より定数と共産党の獲得議席 の割合を示します。
定数 | 議席獲得得票率 | 98年参議員選勝率 |
1 | 50%以上 | 全敗(0%) |
2 | 33%以上 | 17戦2勝(12%) |
3 | 25%以上 | 4戦4勝(100%) |
4 | 20%以上 | 1戦1勝(100%) |
議席獲得得票率=確実に議席を獲得できる得票率
表から分かるように定数3以上の選挙区では、全て議席を得て、定数1の選挙区では、1議席も取れていません。浮動票や無党派票の多い都市部に定数が、多く割り振られているのが、要因と思われます。反面保守系の人間の割合が多い地方は、定数1の選挙区が多く他の党は、勝ち目が薄いと思うと相乗りをしたりするため他の党の支援のない共産党は、圧倒的に不利になります。定数が3以上の選挙区を増やし定数が1の選挙区を全て無くすとかなり戦いやすくなると考えられます。
地方の議員選挙では、選挙区の定数が比較的多いため得票率が、低くても議席を獲得できるが、首長選や小選挙区では単独で議席を獲得するのは、困難な状況です。このため小政党が、安定して議席を獲得するには、選挙制度を変えて選挙区の定数を増やす必要があります。