形式的には、日本共産党は、他党には、絶対引けを取らない民主政党です。そのことは、私は、充分認めます。認めて居るから、党員でなくとも、日本共産党の活動から離れられないのです。
では、思想的には、どうか、今、日本共産党が柱としている思想が正しいのか。
私の考えは、否です。科学的社会主義という、根拠のない科学を信奉する宗教集団に見えなくも有りません。
その事は、大衆が肌で感じています。だから、政策は、一応正しいかな、と思っても、今一歩、支持拡大に乗り出せないというか、大いなる力が沸いてきません。その事が私の最大の悩みです。
個々の党員のひたむきさや、生真面目さ、こんなまじめな人間の大集団を擁する組織が、他にあるだろうか、世界広しといえども、日本共産党を置いて他には、あるまいと、思う。
創価学会や、公明党と言う組織は、現在においては、組織的には、日本共産党を凌駕しているように見える。
しかし、日本共産党は、裾野が広い、各種大衆団体にその影響を与えている。また、知識層に支持者が多いということは、今後の発展に大いに期待が持てる。
ただ、惜しむらくは、現在までは、大衆団体をも含めて、上意下達が多すぎた。
それは、思想性の問題だと思う。神、御一人と言う形で、不破氏に思想の取りまとめを一任してきた事にあると思う。
社会主義本来の思想である、史的唯物論に立ち戻れば、各党員が、主体性を確立して、宗教政党から脱却して、真に民主政党として新しい息吹を吹き返すのではないかと思う次第です。