KM生さんなども民青の役割について疑問を提示されていますが、私の場合、もう少し違う点から疑問を持っています。
そもそも、共産党と民青はどこが違うのかという点です。私が説明を受けたのは、
①共産党は社会主義を目指しているが、民青は目指していない
②民青は、青年団体であり理論的にも未熟なので共産党から「導きの糸」を受ける
という2点でしょう。
昔は、①の点についてなんとなくその通りだと思っていましたが、民青から共産党に入り、社会主義を勉強していくうちに、ほとんどたいした違いはないのではないか、という気がしてきました。目指す目指さないといっても、現実には一歩一歩改革をしていくだけで、わざわざ組織を別にする必要はないのではないかという気もします。また、現実問題としては、これだけ、拡大が伸び悩むと、党会議と民青の会議のメンバーがほとんど同じで、なぜ区別しているのかほとんど分からなくなります。
さらに、分かりにくいのは「導きの糸」論です。民青の上級機関のメンバーはほとんど100%近く共産党員です。資金源は別だ、共産党からは金をもらっていない、といってもこれだけ共産党員ばかりになると何がなんだかわからなくなるときがあります。あるときとは大衆、またあるときは民青同盟員や共産党員に人格を使いわけ、「いまは民青の会議だから、社会主義の理論を押し付けては駄目だ」といっても、私にはほとんど理解できませんでした。
現在、共産党自身が右傾化するなかで、ある意味では、共産党が民青化しつつあるといえます。もはや、社会主義を目指す目指さないが組織を区別する時代は、終わりに近づきつつあるかもしれません。