私が「さざ波通信」を知ったのは「しんぶん赤旗」を通してですが、これについて昨年12月7日付けで中央委員会宛てにメールを送りまた。以下はその全文です。
日本共産党中央委員会御中
いつだったか、赤旗にさざ波通信というホームページについての記事があり、今回久し振りにそちらのホームページを覗いたらまたさざ波通信についての記事がありました。そこで興味を持ってさざ波通信に接続してみたのですが、私には日本共産党に敵対する立場に立っているようには見えません。さざ波通信でJCPWatcherというホームページもあることを知り、そちらも覗いてみたのですが、両ホームページとも共産党にとってありがたい存在ではないでしょうか。たとえば、「さざ波通信」党大会討論欄の11月28日付けの「朝生で議論できないのは何故か」という投稿は耳を傾けるに値する内容をもっています。このような投稿を掲載するホームページを日本共産党に敵対する立場に立っていると非難するようではどこに「自由闊達に議論し合う気風」(3日付け日曜版)があるのでしょう。これでは党は人々を引きつけておくことはできません。
さざ波通信の上記投稿ではテレビ討論における木島氏の対応を、氏を誹謗中傷するものでないと断りつつ、論じていまが、同じ問題はすでに以前からあります。
たとえばそれは不破氏と自由党の小沢氏との9条問題に関するテレビ討論です。日曜日でもあったので我が家では全員がその討論を見ましたが不破氏のそのときの対応に皆唖然としました。9条問題という最重要な問題については党内で十分な議論がし尽くされ、どのような局面にも対応できる体制が整っていると思ってきたのに9条の基本的問題にすら答えることができないは ・・・・。家族が私にもう共産党を支持するのを止めにしたらといったほどです(共産党はわれわれに代わって様々な問題を研究し、どのような局面にも対処してくれると思えばこそ赤旗は日刊、日曜版の両方を取り続け、年2回のカンパ、選挙毎のカンパ、ビラ配り、街頭宣伝の手伝い等少なからぬ支持をしてきた積りです)。小沢ごときに手玉に取られる程度の党であったとは ・・・・。
私の勝手な推測ですが、自衛隊問題について軍門に下るが如き言動を流し始めたのは、中央はこれは新しい話しではないと否定してはいますが、小沢氏とのテレビ討論の頃からではありませんか ?
私はここで自衛隊問題について議論する積りはありませんが、9条問題というのは目には目をという古代インダス的発想を放棄するということでありませんか。何千万の人々の犠牲の上で人類がようやく到達できた認識の段階を表明したのが9条ではありませんか。ついでに、自衛隊の段階的解消など、社民党も同じことを言い始めているようですが、重度喫煙者が本数を次第に減らして最後に禁煙に到達しようというのと同じで、ほとんど不可能な道筋です。
しかし、家族がどのように言おうと、社民党如き党しかない現状では共産党を支持せざるを得ません。そこで支持者として党に注文があります。
先ず、党を代表する人々はどんな局面にも対応できる力をつけてほしい。小沢ごときに手玉に取られるような、私は観てはいませんが、田原ごときに鼻であしらわれるようなぶざまな様は見せてほしくない。それには日常党を代表する人々が初等的問題について繰り返し議論することが必要です。世の中には様々な専門家集団があり、それぞれにおいて高度な議論がなされていますが、昔からある「専門バカ」という言葉が端的に言い表しているように、それらの人々に初等的な問題を出すと答えられない人が多い。外的接触が少ない専門家集団ならこれでも一向構わないのですが共産党は違います。大衆と共にあることが要求されるのだから単なる専門バカ集団であってはならないのです。別のテレビ討論での天皇問題に関する扇なにがしの質問に対する不破氏の見事な妙味即答と小沢氏とのぶざまな上記討論を合わせ考えると、党を代表する人々の間で初等的論議がなされていないように思えます。党内においても自由闊達な論議がおこなわれていないことを示しています。一部の人々の間でだけ閉鎖的に高度な奇麗事の議論がなされ、さざ波通信の上記投稿も指摘しているように、どの機関・・・(文字化け部分)・・・改めて言うまでもありませんが、情報の伝達の形態が大きく変化しました。さざ波通信を日本共産党に敵対する立場に立つものとして排除するようでは党はこの変化についていけません。帝国主義や資本主義の中で発展してきた苦しみの歴史を思うとわからないわけではありませんが、この変化にあってはさざ波通信やJCPWatcherも抱擁するような大きな度量を持たないことには人々を党に引きつけておくことはできないと思います。
さざ波通信やJCPWatcherは民主集中制に反するものでもないでしょう。確かに意見は署名をつけて発表すべきものですが、どんな会議にも談話室があるように、わいわいがやがや言い合う場所もあっていい。さざ波通信やJCPWatcherをこのような場所と捉えれば党員が、党外のものも含めて、自由に、誰にも気がねなしに、意見を述べ合える党にとってありがたいホームページではありませんか。これらのホームページはその運営に注意を払っているように思えます。党を代表する人々もときにはこれらのホームページを覗いて、できれば匿名で意見を述べて、草の根の人々の考えを知るように努めるべきでしょう。党を代表する人々が力をつける、自らを鍛える1つの方法は、これらの場所を覗いて、反共もしくは反共産党的な草の根の人々とも語り合うことです。