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「専従」問題の山下さんへ 個人的な共感

2001/1/11 回腸、40代、労働者

 かつて私が党員だった頃、地区からはモロモロの要請がきました。赤旗配達をやっている学生同志は、「配達の穴を開けるな」と夏休みの帰省すらできないと泣いていました。年末や選挙にはカンパカンパで、ビンボー学生からも巻き上げる。赤旗読者を増やすと猫なで声で「アリガトー、君ならやってくれると思っていた。ケーケンをみんなに教えてやって」と。どれも専従の言葉として覚えている。こんなバカな専従だけではない。厳しい中、就職してさまざまな世の中を見てきて、その中で圧倒的少数派の労働組合を作って弾圧されながらも労働者としてはたらき暮らしてきや「たたき上げ」が、党から迎え入れられて、人々の心の襞や、未組織労働者の戦略的な相談に乗れる専従もいることを私は知っている。・・・つもり。
 しかし、山下さんのご指摘のように、まさにルンペンペンプロレタリアート、「他に就職先がないから」という世間知らずの民青専従・党専従を組織が重宝している事実も見てきた。
 バカな専従も、心の襞を大切にできる専従も、しかしみんな生活が大変な状況に置かれている。ウソかホントか知らないが、新聞を何百万も発効している事業体の職員が、「このままではボーナスがでない」と周囲に泣きつく状況を解決しなければならないだろう。
 対人サービス(サービスという言葉に抵抗がある人は多いだろうが)におうて、そこに仕事として関わるスタッフが疲労困憊していては、仕事そのものが豊かにならないし、仕事の「対象者」にとってもよくない。
 基本的には、アレコレの選挙カンパよりも、専従の生活費(賃金?)を保障できるシステム、専従の人数を増やして専従の生活をまともな人間らしい生活水準まで保障できる戦略を党中央や少なくとも都道府県レベルが持たない限り、思いがあり良心的な「下っ端」活動家が育たないのではないかと思ってきた。ただ、赤旗増やせ、党員増やせの成果主義のやりかたでない、党の「経営感覚」、否「経営方針」が問われないまま今日に至っているのだろうと、離党した客観主義的な私は思うのです。