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共産党支持者が増えない理由

2001/2/1 赤饅頭、50代、自営業

 初めまして赤饅頭と申します。
 ときどき、こちらを同感とともに興味深く拝見しておりました。
 30数年間、殆どの選挙で共産党に一票を投じてきました。が、党勢は一向に拡大しません。マルクスだ、エンゲルスだ、レーニンだとお固いことはさて置き、今回、私なりに党の支持者が増えない理由を考え、投稿させて頂きました。
 ただやはり、今のところ、国内の党で一番しっかりしているのは共産党だけとは思います。
 さて、私考えますのに支持者が増えない理由は、

1.支持層をはっきりと把握できていない
 昔、党は階級政党と言っていましたが、それはともかく、国民のどのクラス(位階というより今は職種的)を支持者群と考えているのかはっきりしなくなっています。銀行員にエールを送ってみたり、安易に無党派、無党派などと、少々揺れ過ぎているのではないでしょうか。科学的を自称する党ではないですか。もっと、しっかり支持者群を把握すべきでしょう。

2.選挙後の総括が、反省的でない
 あの自民党でも反省している風に見せます。ポーズとは思いますが、引責辞任もあります。伸びない理由を自らの中にも反省し、後任に譲る姿勢は支持者に好感される筈です。新陳代謝が少ないので、貞淑な支持者も、不貞な支持者もうんざりしているのではないでしょうか。ただ、辞任=追放は、絶対止めて欲しいです。またぞろ恐怖政党の印象を惹起してしまいます。共産党内も「大和し美るわし」で大いに結構です。適者適役和気藹々、上になったり下になったり(笑い)。

3.主張が安保反対など生活密着型でない
 主張がえてして総花的、抽象的で具体的で無いですね。きまり文句が多すぎます。「命と暮しを守る」というのにしたって、表現に反し、実は生活密着的では無いと思います。紋切り型で具体的な数字が無い。まるで宗教、「命守る教」。予算に踏み込んでシミュレーションし、これで庶民の暮しが立つというだけでなく、うまく日本経済も廻って安定した暮しが維持できる、という納得できる説明に乏しいと思います。しかも、グローバル化した国際経済環境の中での説明が必要です。党最高幹部が、山登りして、マルクス、エンゲルスを酒の肴にしている場合ではないですよ。ったく。

4.無思慮に反米的である
 どうやったら日本経済は米国無しでやって行けるというのでしょうか。経済自立の具体的プランが全く無いではないですか。少なくとも、党外者からは、そう見えます。また、共産主義を自称している中国は、現在、エゴイスティック過ぎて、とてもあてになるとは思えない。今は付き合って損な国です。その分、米国との関係は最重要です。鎖国でもしないかぎり。

5.赤旗新聞は、支持層拡大には有害無益である
 庶民にとっては、月2千、3千のお金が結構な出費なのです。「赤旗新聞」購読だけでは、日々の暮しに役立つ「チラシ広告」が来ない。また、結構多い遅配の日には、テレビ番組情報取得にも不自由してしまう。ために商業新聞をもう一つ購読せざるを得ない。個人的にはお金、社会的には資源の無駄と考えざるを得ない。また、しつこい購読勧誘があれば、党そのものからも退いていってしまう。配達を強要される下部党員も逃げてしまう。
 党幹部は、このことを猛省または猛察すべきではないでしょうか。紙面カラー化は、センス、方向がずれているように感じるのは私だけでしょうか。
 党の考えを随時宣伝する、簡素な配布物、双方向的HPのみにすべきではないでしょうか。そのための月500円程度の寄付はやぶさかヘビー多では無い。

6.共産主義の良い面の宣伝が足りない
 世間の風潮に負け、政権党とならんとすることに恋々とし、共産主義が本来持つ素晴らしい面を正々堂々、自信を持って主張することが無くなったように感じます。なかでも日本経済の現況打開を消費向上ととらえているのは噴飯ものです。問題は、「如何にしたら、お金が正しくリーズナブルに天下に廻り、労働機会が公平に保証され、労働報酬が適正に配分されるか」じゃないですか。具体的には、産業の空洞化阻止、国外移転制限、1人当たりの日労働時間制限、生涯総所得制限、適正でない就職(天下りなど)制限、多すぎる高級(高給)公務員とその報酬の制限です。

 以上です。日本には、強力な生産力があるのです。生産手段の偏在、寡占化を防げば、資源以外ほぼ自己完結な社会が実現できるのです。しかも、労働時間も減らせます。21世紀は、徒な消費や無駄な労働を悪とする時代となるでしょう。明日の簡素で心豊かな社会を目指して頑張りましょう。