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軍隊(自衛隊)えの疑問

2001/2/2 マメタン、60代以上、無職

 先日、「自衛隊えの疑問(拓さんとの交信)」を投稿したところ、大歩危さんに一笑に付されたようです。

 曰く、自衛隊は戦前の軍隊とは違うし、米軍の指揮も受けていない。自衛隊という軍隊があるから攻められるというのは理解困難。
 又次の投稿では、アメリカとの同盟関係があり、自衛隊という軍隊があるから日本の独立と平和及び国民の安全と財産が守られている。
 そうでなければ即日尖閣諸島や竹島は中国、韓国に獲られ、ロシヤにも侵略される恐れがある・・・と。
 国連の常任理事国を含めた国々、しかも親しくしなければならない隣人の国々を「ならず者扱い」するのは言が過ぎるのではないですか。

   私は朝日新聞と赤旗(日曜版)を読んでいる位で大した知識もありません。人には夫々の意見がある事は承知している積りですし、余り感情的な論争は好みません。然し貴方の反論を見て一瞬この「さざ波通信」は何なのだろう?と思った程です。
 それは兎も角として、果して自衛隊は戦前の軍隊と違うのでしょうか?
 成程昔のような「尽忠」「しごき」や「虐め」の教育はないでしょう。然し、勿論異論はあるでしょうが革命時の中国共産党のような人民に奉仕する民主的教育がなされているとは思えないのです。
 作家の辺見 庸さんは「もの食う人びと」に、ソマリヤで強大な国連軍(米軍)でも、人民の離反で為す術もなく撤退した状況を見聞し、活写しています。
 独立とは言え、基地一つの問題でも相手の顔色を窺わねばならないのが現状ですが、それでも自主独立の軍隊であるというなら話は別です。

 然し、残念乍ら共産党迄が自衛隊の活用を言わなければならない位、事実が先行し、固定化していることは認めざるを得ません。敗戦後の処理の不徹底と冷戦という経緯がなさしめた結果なのでしょう。
 僅か半世紀前、沖縄で日本の軍隊は同じ洞窟内の婦女子を殺し、旧満州では在留邦人を置いてけぼりにして我先にと逃げ帰ったではありませんか。
 私は日本の軍隊だけが悪いと言っているのではないのです。それは人間のもつ、逃れられない「サガ」ではないのかと問うているのです。
 どんな善良な人でも、軍隊という組織に入り武器を持った場合、それを使って我が身を守ろうとするのは当たり前の話です。
 又統帥部の人達は、より強力な武器を手に入れ、それが人道に反するもの(原爆や劣化ウラン弾)でも、より早く、より多く持とうとするのが本性ではないでしょうか。感傷的かも知れませんが、此れも組織が持つ「サガ」だと思えてなりません。
 ベトナムでの「枯れ葉作戦」を含む非人道的行為はこの事を端的に物語っています。

   では「軍隊」を持たない! というのは空論なのでしょうか?

 世界の強大国になった日本の自衛隊という現実の前では「空論」と言われるかも知れません。然し、私は「理想論」ではあっても「空論」ではないと思っています。
 事実「軍隊」を持たない『憲法』があり、ある時期迄は「非武装中立」が多くの支持を得、社民党等は現在も堅持しているのではないですか。

 私は最近このサイトを知り、それ迄鬱屈していたものを今吐き出した様な心境です。
 多分この件に関して、否この欄えの投稿(反論を含めて)はしないと思います。皆さんの健闘を見守りながら、老兵は「理想」を胸に消え去るべきかも知れません。