元党員という立場から、言わせていただきます。私の語彙不足の面から、誤解を招く恐れがありますが、その節はご容赦ください。
シナチク氏の意見は私の解釈では、端的ではありますが「さざ波通信」の存在意義を否定しているとしか思えません。「さざ波通信」の存在意義とは、未成熟な共産党に対する疑問などを論議することにあると私は思います。私の知り得る範囲では、機関紙などでそのようなことを論議する場はほとんどありませんでしたし、党幹部の不祥事などについての取扱いは、「臭いものは蓋をする」ような対応だった記憶しています。ましてや、支部会議や地区党会議などでそのような論議が全くといっていいほど行なわれなかったことも記憶しています。そのような未成熟な政党が、あらゆる問題に対処したところで、いい結果は果たして出せるのでしょうか?実際に出すことができていないのが、現状ではないかと思います。
昨年の衆議院選挙での敗北の際にも、選挙特番などで志位書記局長(当時)は、自分達のことは棚に上げて、反動勢力などによる攻撃ばかりをあげていたことからしても、自分達の短所をなかなか認めようしない党の姿勢が伺えます。また、3年ほど前にどこか忘れましたが某地区委員長が、お粗末なことで逮捕された際にも一般紙と違って、ほとんど取扱いがなく、そのことに対しての調査などがされているのかどうかも疑問視する限りです。ましてや、その奥さんが地方議員をされていて、その後の選挙の際に離婚して出馬して欲しいと党から言われ、離党したという報道を聞き、唖然としたのを覚えています。
私自身も、もし相互批判が行なうことができるような環境のある政党であれば、離党することはなかったでしょう。党員であったころ私なりに党への疑問を投げても、それに対する返答がないどころか、「ニセ左翼」だとか「学習不足」とか言われ、挙句の果てには異端者扱いをされたものでした。それが、幹部に対するものであれば尚更でした。また、よく言われたのが正確に一言一句は覚えていませんが、「(党の)学習ができれば、人間性も上がる」とか、「新聞は、赤旗だけ読めば十分」みたいな内容でした。私が出会った党員の中では、理論武装できている人や幹部ほど、人間性や一般常識に欠如した人は多くいました。
そんな面もある中で、党の問題をどこで論議すればいいのでしょうか? 私も中央委員会の訴願委員会にも相談しましたが、まともにとりあってもらえませんでした。それこそが、悲しいかな共産党の現状ではないかと思いました。
それでは、シナチク氏に質問させていただきますが、今の党員の資質などの党の現状について、どのようにお考えなのでしょうか?是非ともお聞かせいただきたいものです。