前略。はじめてお便りいたします。義父が先週肺炎で入院いたしました。病院ではMRSAという菌があり、隔離されました。聞くところによるとMRSAがある老人はどこの老人ホームでも受け入れてくれないとのことです。また仮に治ったとしても50人くらい入るのを待っているそうです。実際10箇所以上ききましたがそのとおりでした。
数千万円の入会金・保証金をだせば入れるところはあるでしょうが庶民には夢のまた夢です。家内はリュウマチ・糖尿でなおかつ働かねばならぬ状況で、自宅の狭さの問題もあり自宅介護は不可能に近い状況です。ながながこちらの都合を書きましたが、私どもが特殊な状況であるとも到底思えません。すなわち日本が抱えている大きな問題といえるでしょう。憲法で保障されている最低限、生きる権利は老人には無いのでしょうか。私は税金も社会保険も35年間納めつづけています。将来はやはりこのような生きてゆく権利も絵に描いたもちのようになるのでしょうか。
いろいろな行政、協会など問い合わせをしても絶望的な答えしか返ってきません。どこに聞けばよいのでしょうか? 資本主義が自分のことは自分で責任を持つことであれば社会保険は無意味ではなから加入せず自分でなんとかします。全く私的な問題としてとらわれず現状と将来の重要な問題として考えていただければ幸いです。福祉予算は複雑な行政の外郭団体の天下りの人たちの給与、賞与、退職金に化けているといっても過言ではないほど、弱者のためになっていないのではないでしょうか。