前回投稿「共産党支持者が増えない理由」に全くレスをもらえませんでした。まことに淋しい限りです。が、めげず、また投稿しました。
HP主宰者の方々にはご迷惑をお掛けしますが、よろしくお願い致します。
さて、私見ですが支持者を増やすためには、
1.マルクス・レーニン主義とは決別すべき
私も学生時代、マルクスやエンゲルス、レーニン、毛沢東など、ささやかながら自己流にかじったこともありました。が、弁証法的唯物論というものはどうも信仰に近い感じが致しました。この科学に擬した奇論は事象のある局面を大げさに理解しただけのものでしょう。こじつけです。眼を広く開ければ、歴史や物理現象などにはそうでない面も多々あります。むしろ、その方が多い。
勿論、Aが存在していると、やがてAを否定する現象が顕れて、AとAの否定との間に対立が生じ、どちらでもない新しい解決が生まれるというのは至極当たり前によくあることです。ただ、それをもって「全て」としたところが問題です。
また、弁証法を認めない者に対し、いわゆるマルクス主義者達は、改良主義だ、社民だ、日和見だ、裏切りだと罵り過ぎました。対抗するものを完膚無きまでやっつけるマルクス流の悪しきスタイルが踏襲されてきました。このスタイルは嫌ですね。
政治制度をふくめて社会現象の基底が経済にあることを見抜いた点や、労働価値学説等は、マルクスらの立派な業績と思いますが、「弁証法的唯物論」は、奇論のように思います。今日どれだけの人が「弁証法」を高唱していますか。党も今では「科学的××××」というようにシフトして来ていますよね。
ですから、マルクス・レーニン主義にあまりこだわる必要はないのではないですか。党の現在の方針=非武力平和革命=選挙でえらばれる共産党政権というのは革命という言葉こそありますが、明らかに漸進主義、改良主義です。好んで使われる、正義、道理という言葉も、マルクス主義が明らかにしたと称する「発展法則」に基づく行動規範とは無縁です。
正義、道理、心情、漸進、改良、そして時として革命的変革、それでいいではないですか。人倫の道、社会を維持する合理的な方法として共産主義を選ぶ。それでいいではないですか。弁証法は捨てて戻りましょう、原始的共産主義に、あるいは、心情的、合理的共産主義に。
2.党名は変えるべき
議会主義に転じた以上、党名は変えたほうがいいのではないでしょうか。ただし、共産主義を捨てるということではありません。絶対、捨ててはいけません。党の存在意義が無くなります。
私自身は、共産主義には良い面(機会均等、計画経済、福祉など)を先に連想しますが、支持者でない一般的庶民は、武装蜂起も辞さないマルクス、レーニン、毛沢東などの革命路線をまず連想します。事実かどうかはともかく、そういう目で見ます。
党の歴史は70年余です。確かに日本の他のどの党よりも長いかも知れませんが、人類300万年、アフリカを発って十数万年という歴史のなかでは、爪の垢ほどのものです。それに、党名は同じでも、綱領の運用実務は変わっています。実践的にも、右顧左眄は言い過ぎですが、それほど一貫したものでもないでしょう。
また、戦前からの歴史を誇っていますが、革命を成就した中国共産党などと違い、実態的には、戦前は殆どなんの影響力もなかったわけですから。過酷な弾圧のお陰で聖なる殉教者がいただけ、と言うのは酷すぎますか。それに、リンチ事件は、殺人行為は絶対無かったとは思いますが、党史の触れたくない部分でしょう。
よって、伝統名にこだわることより、まだ支持者で無い一般庶民にも受けいれられそうな名前に改名すべきです。共産主義の良い面をアピールできる名前に変えましょう。資本主義の暗闇の中で希望の灯となれる明るい名前に変えましょう。
とはいっても、なかなか適当な名というものはないものですね。共産党でも、ま、いいか・・・というところでしょうか。
3.民主集中制というまやかしは改めるべき
党最高幹部が「民主集中制のどこが悪いか分からない」と言ったと最近の報道にありました。党の定義どおり運用されれば問題は無いでしょうが、実態は理想とは全くかけ離れているように見えます。なによりも、党外者にとっては、民主集中制というのは反語どうしの組み合わせとしか聞こえません。
重要幹部が一夕にして上位から任命されたり、政党助成金を受けとらないという重要決定が幹部会だけでなされたり、とても民主主義の基本が大切にされ、民主集中制が党の定義どおり実施されているようには見えません。
また、集中制の名のもとに党員間の水平方向の連絡が事実上制限されていることは、最大の反民主です。
4.普通の言葉で語るべき
日本共産党の人々を岡目で拝見している限り、ロマンチスト、スタイリストが多いですね。自身がかっこいいと思う言葉、術語で、結構、翔んでしまう。党の全史、歴代幹部を通じ、同様の傾向があります。決して冷静沈着な科学者的メンタリティではないように拝見します。
そういう臭い面というのは、我々庶民、敏感に嫌悪するものです。普通の日本語で喋り、自身の言葉で個性が感じられるように語ってください。
最近では「逆立ち」が臭いですね。
5.政党助成金はもらうべき
政策や法律の立案には、多大な労力費用がかかります。議員個人の力量に余るものがあるのは誰でも理解できます。国民のなかで一定の支持を得た公党が活動費、調査費を税金から支給されることはどこが悪いのでしょうか。自分の払った税金が支持していない党へも支給されるのはむしろ民主的です。反対するものへの敬意です。
こういう基本的なことが党下層で十分議論されず、幹部がかっこいいことだけを言って、挙句、実際の費用は、下層及び周辺支持者から徴用するのでは、故レオナルド熊さんではないですが、幹部は「苦労が足りない」としか言いようがないですね。
「我々は貴重な助成金を一銭たりとも粗末にすることなく、国民の利益となる政治実現のための活動に充てます」と高らかに宣言して有り難く受け取るべきです。
方針を変えてください。一時的に一部国民から失笑を買うことはあるでしょうが、堪えて後、誠を尽くせば却って好感されると思います。とくに支持者からは。
6.献金、寄付などの扱いは、日本社会の常識に従うべき
自治会などのお祭りの寄付でさえ、各戸の募金額や総計、使途詳細等の収支は、完全に報告され、公開されます。
党への献金、寄付の場合、寄付者等を実名で公開するのには差し障りがあるのは事実ですが、自己申告代名または自己申告多桁番号(自己申告ID)を代りに使えば、いわゆる芳名簿(代名または番号による)公開が可能です。寄付者は、自己の全額が党にきちんと届いたことを確認できます。
上記芳名簿公開や収支の完全報告はHP上などで可能です。
また、使途は、党専従者の給与(個別でなくても可、何人で総額幾らという形式で可)も含め、詳細に報告すべきです。
7.募金活動は、年末を避けるべき
全ての地方支部について知る由もないのですが、私の地方では、寄付集めは年末に行われます。庶民にとって一番お金を必要とするときです。当然避けるべき時期です。党幹部は、こんな簡単なことを考えられないのでしょうか。
と、考えております。
好き勝手なことを言って申し訳ない気も致しますが、唯一頼みの党が、こんな不況の時期でさえいつまでも煮えたか湧いたか分からずの状態で、かつ、入党しても多分下から改革など出来る訳が無いと考え、敢えて苦言を呈した次第です。党の最高幹部の方々にご覧頂ければまことに幸甚です。