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まず、Ｕ派とＤ会は同じ組織を指している。ＵはＵ氏の頭文字をとったものであるが、Ｄ会というのは毎週土曜日に研究会を開いているので、企業集団の社長会に真似てこう呼ばれている。
Ｕ派では、大学院での指導教官には絶対に逆らうな、不満があっても我慢せよ、とカルト化された党員学生に教育していた。よく考えてみればあたりまえのことでもある。弟子を全国の大学に送りこむためには教員の権威が必要不可欠なのである。
ただし、唯一、下克上もある。上級生であっても論文が書けないＵ派党員は、下級生からイジメられることになる。彼らは、論文の本数を異常に気にするのだ。
ところで、民青の方でも受験対策などによって（青年の要求！）同盟員の拡大を狙っているようだが、Ｕ派とよく似ている。Ｕ派に入れば大学院受験のノウハウを学び、京都大学に入学できる！と、多くの人間が参加してきたものである。もちろん、大学に就職すれば用はなくなるので、離党する者があとをたたなかった。
３月に入り、どの組織も新入生対策をはじめている。Ｕ派も然り。あいも変わらず、共産党員はＵ派を眺めているだけなのである。