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一般投稿欄

革新系無党派庶民さんのレスに関して考える

2001/3/6 takeichi、40代、零細企業経営者

 野党共闘に関する新社会党中央の反応について投稿報告した新社会党江東江戸川総支部の者です。
 3月4日付で「革新系無党派庶民」さんからレスをいただきました。とても嬉しく思います。そして、とても興味深く読みました。また、心情的にはよく理解できます。
 率直な意見に対して、わけしり顔で批判を加える気持ちは毛頭ありません。
 自分の考えを整理するつもりで意見を述べますので、「革新系無党派庶民」さんや「さざ波通信」編集局や読者のみなさんの意見をいただきたいと思います。

1、新社会党が今夏の参院選に候補者を立てるのは死票の山を築くだけであるとのご意見ですが、そうかもしれませんし、そうでないかもしれません。そうならないよう闘います。
 私は、政治党派が様々な歴史経緯の中で独自の闘いを行うのはある意味で当然のことであり、それがなくては(どんな組織といえども)変革の力を構築できないと考えています。
 そういった意味で、一見無駄とも思える分裂や独自の闘いのすべてを否定することはできないし、否定しても意味のないことだと考えています。
 問題は、党の独自性をすべて否定するものではないのですが、それだけでは困るということです。
 党の独自性と現在の政治情勢の中で、多数の国民の意思に応える政治方向の調和が重要だと考えています。
 その視点から、新社会党や共産党を批判し、野党共闘を(可能な範囲で)要求するものです。
 私の信念は、政治における多数派戦略です。実際に変革できることです。

2、新社会党が解党すべきとのご意見ですが、これが全面否定で言われているのでないことは理解していますが、革新票の効率という視点からであればやはり危険な発言だと思います。
 90万票がなぜ死票になったのかというならば、それは選挙制度の改悪と(小)選挙区および比例区の縮小に原因があります。
 私は現状の選挙制度が民主的とは考えていません。
 完全な比例区であれば新社会党は1議席を得ていた計算です。
 そのこと自体は新社会党の責任ではありません。選挙制度の責任です。ましてや、その制度を前提にしたうえで、効率の問題から新社会党(他の政党や団体でも同じ)の解党を語るのはとても危険な思想につながりかねません。
 そして、もっと言えば、どんなに共産党や社民党が民主化されたとしても革新政党一党制というのは民主的な社会を保証しないと考えています。革新政党は複数であることが望ましいと考えています。
 革新政党一党支配の社会や、革新政党一党の社会では、必ず歪んだ社会・党内支配が発生するような気がします。
 別の政党であっても、国民多数のために、共同で政治を変革する多数派戦略をとることが多くの革新勢力や野党に求められていると考えています。そういう意味でなら、「分裂」から「統合」へと言う「革新系無党派庶民」さんの意見には全面的に賛成します。

3、私にとって「革新系無党派庶民」さんの意見で深刻なのは、「新社会党執行部に垣間見られる最大限綱領主義・原理主義・・」との指摘です。
 荒削りな意見だと思いますが、実は私もその危惧を共有しています。
 国民多数の利益のための多数派戦略実現の闘いの中で、そうでないことを検証したいし、そうでなくしていきたいと切に希望していますが実は油断ならないと考えています。
 そういった意味では、「さざ波通信」編集局が批判してやまない共産党の右傾化路線なるものの方に共感を感じています。
1、護憲の新社会党と新社会党の社会主議論はどう整合するのか。
2、非武装中立と世界の(武装も含む)革命運動や社会主義国への支持はどう整合するのか。
*3月4日の新社会党結党5周年集会でキューバ大使が挨拶したが、キューバは武装革命である。政治態度が北朝鮮寄りにみえるが北朝鮮は軍事国家ではないのか。
3、一方で護憲原理主義により他の革新政党や野党への(共闘を無視した)批判を行っているように思えるがどう整合するのか。新社会党の民主化のためにも闘いたいと考えています。
4、現代革命の課題において「改良主義」とか「最大限綱領主義」とかの使い分けは不要に思います。

 最重要な課題は「民主主義と社会保障の実現」だと思います。
 「100年先の革命より」などと語って、革命の観念論者や寄生革命家そしてそれらの政党を甘やかしてはなりません。
 100年先の革命などというものは「望まない」のではなく「ない」のです。そういう意味で段階革命論にも絶対反対です。
 今、私たちに求められているのは、「4、5年先(というより明日)のよりまし社会」の政策とその実現のための多数派戦略と共同の努力だと思います。

 最後に、冒頭にも書きましたが、「革新系無党派庶民」さんへのわけしり顔の批判ではなく、共感を感じながらも、なぜ新社会党で闘っているのか、なぜ革新主導の野党共闘を望むのかを、自分として整理すべく投稿いたしました。
 ご意見をお願いいたします。

PS
 しかし、「さざ波通信」投稿者に対する締めつけや除籍が「さざ波通信」の記事通りであるとしたら(とういかそうなんだろうなあ)、なぜ「さざ波通信」編集局や党員投稿者が共産党にとどまっているのか不思議です。党から防衛しなければ意見の発表もできないというのは、私の感覚では党にとどまる価値がありません。
 その面では「革新系無党派庶民」さんの言う、共産党への合流などとんでもない!と思ってしまいます。
 ジョーク!ですが、私に共産党への合流を薦められるのではなく、(「さざ波」党員さん!)新社会党に合流していっしょに闘いませんか!(笑)