「分派」活動の詳細な報告は、それ自体は大変「勇気」ある行動だと思える。しかし、党派(分派活動?)性と就職を余りに容易にリンクさせる思考には、同業者としてどうしても理解に苦しむ。
R大学K学部、D会の故U教授と、幾つかの投稿をつなぎ合わせれば、サンダーバード氏の告発は名指しに等しい。東京の大学出身で、異郷にて教鞭をとる者にとっても、ほどなくして謎解きすることが可能であった。
R大学における理事会・組合・日本共産党の三位一体性と、今日はために見ても、本来あった筈の『理念』を大幅に逸脱している経営主義的大学運営については、余りに有名であり、ここでは多くを語りたくない。サンダーバード氏も、恐らくそういった「システム」中で、傷心したであろう事も、推測に難くはない。
しかしながら、仮に「U派」に排斥されたとて、サンダーバード氏に研究者としての自立性と能力が備わっていたとしたならば、必ず学界中において理解者を得られ、そこから新たなる道を歩むことが可能なはずである。少なくとも、私が所属している学問分野では、右であれ左であれ、基礎研究の優れた若者は、何れ相応しいポストを自らの手で獲得しているように思われる。また「U派」といわれる院生とて、こんにち就職活動で往生している事実は、他ならぬサンダーバード氏がご存知であろう。
こんな掲示板で自慰的告発を繰り返すよりも、瞑して原論を再読したほうが良いのではないか?サンダーバード氏の告発は、研究者からの脱落宣言と、本質的に変わらないだろう。かつて外様ゆえにM青にいじめ抜かれたオジサンによる、サンダーバード氏の奮闘を期待した苦言と受け止めていただきたい。