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共産党の右傾化について

2001/3/18 大歩危、50代、公務員

 共産党の右傾化が指摘されていますが、私は、右傾化といわれるものを歓迎します。この所謂、右傾化が成し遂げられるかどうかが、共産党の将来に大変重要な意味を持っていると思います。即ち、共産党が一握りの共産主義者の仲良しグループから、大多数の国民の側に移行できるかどうかの試金石であると考えます。我々部外漢が共産党の行動方針として思い浮かべるのは以下の類です。

Ⅰ 反米
安保破棄は云うに及ばずアメリカを帝国主義として敵対するだろう。
Ⅱ 反資本主義、反大企業
  トヨタやホンダも解体され国有化されるだろう。
Ⅲ 反天皇・皇室及び伝統の否定
  護憲とは裏腹に憲法を改正し、天皇制を廃止するだろう。
Ⅳ 自衛隊解消
  平和と独立、国民の安全と財産はどう保障するのだろう。

これに対し、
① アメリカ合衆国とも仲良くやっていく。
  ② 大企業の効率性、経済性を認め、その企業活動を阻害しない。
③ 天皇制を含め日本古来の伝統を尊重する。
④ 自衛隊を必要なものして容認、活用する。
 と云うような見解を明確に出来れば、Ⅰ~Ⅳは大多数の国民にとって抵抗がありますが、①~④は容認できます。Ⅰ~Ⅳから①~④への政策の変換を英断とみるか堕落とみるかは見解が分かれるところでしょうが、私は英断と見ます。即ち「過ちを改めるに憚る事なかれ」です。過去にああだった、こうだったと議論を繰り返しても始まりません。必要なのは、将来に対するビジョンです。
 私が学生の頃、共産党や民青の方々は「資本主義は現在を楽しむために将来を犠牲にしており、共産主義は現在を犠牲にして輝かしい将来を約束している」と云われ、私も幾分かは納得していました。また、学会等においてはマルクス主義的な経済論が力をもち、マスコミでは進歩的文化人が我が物顔でいろんなことを述べていましたが、いつの間にかすごすごと消えていったことを申し添えておきます。