前衛党の削除によって、大衆組織の自立性が保障されるかのような議論が横行しているが、むしろ現実は逆の方向へ向いているといえよう。
再三に渡って論じてきたU派は、まず学部のサークルに介入し、U派の指導性を発揮してきた。党組織も事実上、これを認めている。また、U派は全国に弟子を増やすことを目的としている。いいかえれば、U派以外の党員を徹底して追い出してきた(特に、大学の人事において露骨である)。さらに、以前U氏は基礎経済研究所と揉めたらしいが、そういうこともあってか彼らは基礎研を異常な程に憎んでいる。大衆組織への撹乱は現在も続いているのである。
日本共産党は、分派を禁止しながら、実際には分派を利用し、指導性を削除しながら、指導性を発揮し、誤解を与える運動を進めながら、誤解を招く用語だけを書きかえている。
党内問題を理由に隠蔽工作に奔走してきた京都府委員会も中央も猛省して頂きたい。