個人的には参加してほしいが、結論を言えば参加しない方が良い。何故かというと野党共闘が上手くいかなくなるからです。数字的に見ると確かに共産党の票が加わると与党票を上回る選挙区は、たくさんあると思いますが、これがそのまま反映されるとは思いません。共産党が加わることで逃げる票というのがかなりあるからです。自民党は、嫌いだがそれ以上に共産党は嫌いだという人が、かなりいるからです。反共産の票が与党へ流れてしまう可能性があります。
自民党を嫌う人が、反自民へ向かうならその票は、かなり共産党へ来るはずなのにそうなってはいません。首長選挙や定数1の選挙区では、自民(総与党)対共産という選挙はかなりありますが、ほとんど負けています。これは、他の政党の反自民票が、共産党にあまり流れてこないためでしょう。
そもそも選挙で主張の違う政党がただ議席を得るために選挙協力を行なうほうが問題だと思います。選挙制度が、トップの総取りのような仕組みだからこのように手を組まなければならなくなったのです。選挙区の定数を大幅に増やすか完全な比例代表制にすれば選挙協力をしなくても与党を過半数割れに追い込むことができるはずです。つまり野党共闘が重要なのではなく民意を反映した選挙制度へ変えることが大事な訳です。そうしないと選挙のたびに相乗り候補を立てなければならなくなってしまい政党の独自性が、失われてしまいます。細川連立内閣以前の政党ではもう自民党と共産党しか残っていません。政党の離合集散で独自性を保てなくなってしまった結果でしょう。
現時点では共産党は、独自路線で闘う方が良いといえるでしょう。