らーめん大学氏の4月2日付投稿の内容があまりにひどいので、(氏は編集部宛で出されているが)1投稿者として反論を出すことにした。
1)萩原遼氏の著書について。
萩原遼氏は唯一の平壌滞在経験のある西側ジャーナリストであり、又米国議会図書館で100万頁にも及ぶ朝鮮戦争時の北朝鮮側文書すべてに眼を通している。氏の著書はこうした経験に基くものであり、第一級の価値を持つといえる。何を根拠に似非呼ばわりするのか全く理解できない。むしろブルースカミング氏や和田春樹氏の方が余程金正日一派の御用売文家ではないのか。
2)北朝鮮呼称について。かつて革新勢力の間でも、分断国家については「北ベトナム」「東ドイツ」呼称が用いられてきた。長々とした正式名称を一々用いるのも不便であり、こうした略称を用いること即国家への冒涜とはいえない。第一現在の北朝鮮は正式名称の中の「民主主義」は全くなく、「人民」が飢餓と収容所の恐怖支配に苦しむ世界最悪の「共和国」ならぬ金王朝国家ではないのか。何より現在の長期分断化の最大の原因は、金日成の仕掛けた無謀な朝鮮戦争だったのではないか。
3)大韓航空機事件が北朝鮮犯人とされる根拠は、爆破犯の金賢姫が韓国側の自作自演の下手人なら在日韓国人か韓国在住韓国人かどちらかの筈である。しかるに日韓両国から(或いは米国等他国の韓国人社会からも)一切「金賢姫を知っている」というものは出て来なかった。以上より彼女は北朝鮮の人間であると断定されるのである。