二宮氏からU派が分派であるということを説得力もって説明しなければ私の勇気も空回りするのではないか、というご指摘を受けた。
分派とは、一言でいえば「組織的排除」にあたる。例えば、党員が、「さざ波通信」に投稿するだけでは、分派にあたらない。しかし、「さざ波」が「さざなみ派」なるものをつくり、「さざ波通信」に批判的な党員を大学のサークルから追い出すようなことをすれば、分派になる(もちろん、編集部はそのよう
なものを目指しはいないが)。
私自身は、分派禁止条項は当然だと考えている。党員が党員を排除するということがなぜ許されるのだろう? ただ、「さざ波」への投稿には、意見の自由=分派と考え、意見を自由に述べるためには分派を認めよ、という論理が多いように思われる。意見の自由=意見分派と組織的排除を行なう分派=行動分派とは、別問題である。匿名の人間が勝手連的に集まり統一行動をとるなどありえない。意見の自由は、党内民主主義に関る問題であり、民主主義のためには分派が必要とはならないはずである。
例えば、党員のなかにU氏の理論を信奉する者がいても別に分派ではない。自由にやればよろしい。ただし、U氏に反対意見を唱える党員を排除するに至れば分派である。
話は変わるが、二宮氏からもR大学について詳細な情報を頂いた。私は、二宮氏の建設的な勇気をたたえたいと思う。R大学は特殊な事例だとよく言われるが、共産党が権力を握った場合にどうなるのかということを考えさせてくれるかっこうの事例でもある。