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中村大輔氏、赤い十字架氏へ

2001/4/14 名無しの権兵衛

 中村氏の芝田進午氏の闘いに関する投稿並びに赤い十字架氏の投稿に関して雑感を述べる。
1)芝田氏の闘いは昨今の共産党系にありがちなワンパターンの住民運動、即ち集会シンポジウムによる問題提起→民主団体を通じての署名宣伝行動→共産党議員への陳情→議会傍聴という代行主義的運動を排した直接行動であった。赴任地の広島と自宅の東京を往復する多忙な生活の中で、東京に滞在中は毎日のように座込み抗議行動をされていたのである。
 こうした氏の姿勢と党との間に何らかの軋轢があったことは十分予想されるし、又そのことが赤旗の冷たい扱いにもつながったのであろう。但し私が氏の連日座込みを知ったのは確か赤旗であったし、中村氏も御指摘のように氏の運動に共産党議員が全く無関与だった訳でもない。しかし党の側に、氏の闘争方法を新しい住民運動のあり方として受止めるだけの度量があったとも思えない。
2)赤い十字架氏御指摘の日本共産党脱党者の新党結成のことごとき失敗の原因は、確かにスローガン倒れの日常活動の不足にあったといえるでしょう。更に付加えるなら、財政基盤の不確立にあった といえるでしょう。
3)現在の日本共産党の強みは50年問題、レッドパージ下で職を失った党員たちが築上げた民商、民医連等いわゆる民主団体に支えられているというところでしょう。これらの集票機構によって支持基盤は最低限確保されるというところです。
4)しかしこれらの民主団体も高齢化が進行し、又若い職員が入ってきたところで昔のようには動かないというのも現実でありますから、将来性には大いに問題があります。
5)最後に御指摘のように昨今の党を見ていれば、これらの成果が台無しになるような危険性が感じられます。昨年金子氏の御次男も指摘されていたことですが、最近の党議員は以前に比較して質的に著しく低下しています。72年躍進当時の議員は、50年問題のどん底のところから住民と共に党を築上げてきた歴史が感じられました。「共産党は嫌いだが、あの議員は別」といわせるだけのものを持っていました。しかし最近の若手議員は党の主張を鸚鵡返しするだけです。京都市職労発行の住民向け月刊誌には「共産党の議員は最近は以前と比較して暴走族的だ。即ち他人の見ているところでは活動するが、見ていないところでは動かない」という市民の声が紹介されていました。やはり解決策は党員自らが自分の頭で考えて、自分の言葉で語り行動するような党になるしかないと思います。