私は、革命は支配者の側がするものという観点に立っています。今までも述べてきたように、産業革命しかり、情報革命しかり、今度の小泉内閣は、自民党革命内閣だと評価しています。
しかし、革命って、本当にいいものなのでしょうか。革命に翻弄された人民は、どこに吹き飛ばされるかわからない。ものすごく、荒荒しいものです。でも、そこを通過しないと、次の社会へは進まない。
革命に対して、人民はどう対応したらいいか。産業革命には、マルクスという偉大な思想家が出ました。
パリ・コンミューンや、レーニンのロシア革命を経て、権力の奪取だけを目論でもだめだ。ということを労働者階級は学んだはずです。
しからば、どうしたら、労働者階級をこの荒荒しい時代からすくえるのか。
小泉氏も、独裁者には、ならないと言っている。対話と民主主義を推し進めることが一番では、ないであろうか。
今までの内閣は、出発点で支持率の高い内閣は、その後尻つぼみになったケースは、多い。反対に出発点で、支持の少なかった小渕さんが、だんだん支持を多くしていったケースもある。
小泉内閣の来年の有りようは、解らない。しかし、彼の熱気は、ただ事ではないと思う。それに対応して、野党も熱気をもたねば、悪法は、スイスイ通ってしまうのではないだろうか。
今までだと、内閣に人気の有る時は、衆参同日選挙が常識であった。今回は、公明党や保守党の反対があって、それが出来ない。それだけ、時代が変わったと思ってもいいのでは、ないかと思う。
国会中継を見ていると、かなり本音がでていて、面白かった。建前だけの政治が終わろうとしているのかも知れない。
それだけにこわい。弱者は、どこへ吹っ飛ばされるかわからない。一人一人が哲学を持って、世の中の見とおしを持って、暮すべき時が来たと思う。いつまでも、日本共産党の建前である、宗教部分とは、つきあってはいられない。