まず待子さんへ。
貴方の言っていることが全く理解できません。だいいち、「若い女性は、肌をあらわにして襲ってくれるのを期待している」ってどういうことでしょう。身の回りにそんなことを実際に言っている人でもいたのですか。具体的な例をもって示してほしいものです。確かに、今の10代後半から20代の女の子は露出度の高い服を着ていますが、それはあくまでも、その格好によって自分をかわいく見せることが出来ると思っているだけのことであり、(自分が好きでもない)男を誘うという意味があるとは思えません。もし外見だけでそのように判断されているなら、それは偏見や固定観念というものです。「物事を…固定的に考えない」という御自身の信条はただのスローガンですか。他人の家に鍵がかかってなくても、泥棒に入ってはいけないのと同じ事で、仮に女性に「スキ」があったとしても、悪いのはあくまでも襲った奴です。
それに、文鳥さんのあの壮絶なカミング・アウトのあとにそういうことが平気で書けてしまうことにデリカシーのなさを感じます。いくら自分の思ったことを書けばいいといっても、インターネットは他者の目がある公共空間です。待子さんはインターネットを自己表現の場として活用されているようですが、一人よがりで他者の気分を害するようなカキコはなさらない方がよいと思います。
また、「魅力的」じゃないからセクハラが起こらないといったものではありませんし、未遂だからショックがないといったものでもありません。「愛は知ることから始まる」とおっしゃるのであれば、気分で書き込みをするだけでなく、セクハラ被害がどういうものなのかということを少しは知ろうとなさってほしいものです。
参考文献を一冊挙げておきましょう。河原理子『犯罪被害者』平凡社新書、1999年。
それから文鳥さんへ。
待子さんとこのような議論を始めてしまった以上、文鳥さんの6月21日付の投稿に何かレスをしなければと思ったのですが、正直言って何をどう答えればよいのか分かりません。それだけ壮絶な告白でしたし、わざわざそこまで告白せざるを得なかったほど、この種の問題が無理解であることが残念でなりません。
とはいえ、僕もあくまでも知人がセクハラを受けただけであり、しかも、その知人が受けた被害と文鳥さんが受けた被害とでは事件の発生状況やその後の周囲の対応など、様々な点で異なるものでしょうから、「理解者ヅラ」する権利もありませんし、そこまで傲慢な人間ではありません。ただ、その知人が僕に相談してくれたとき、普段は男勝りなその子が肩を振るわせながら涙を流していたのが僕には忘れることができません。もし、文鳥さんが彼女と同じような恐怖や苦痛を感じたのであれば、看過すべき問題ではないと思ったのです。
どうでしょう。もし共産党幹部が事実をもみ消そうとするなら、もっと今以上にネットを駆使して事実を明るみに出すという方法もあるのではないでしょうか。確かしばらく前、東芝の不正がインターネットによって明るみに出るという事件があったじゃないですか。それと同じように。残念ながら僕はコンピュータに関してはHTML文書もロクに打ち込むことのできないズブの素人なので大した助言はできませんが、マスコミ関係のページにリークするなどの方法もあるのではないでしょうか。でもその場合、ハード面での問題は克服できても、事件をそこまで公表することに躊躇があると思いますので、そこはもう文鳥さん御自身の問題になってしまいますが(実際彼女はそこまで表沙汰にすることは躊躇しましたので)。
また、神経科通院歴のあることを悩んでらっしゃるようですが、少なくとも僕の身の回りの友人だけ見ても、精神科・神経科通院歴のある人間は結構な割合でいます。そのことはあまり気になさることはないと思います。病気だから医師のもとに通っているだけのことなのですから。もし共産党の幹部連がそれをおかしいというのなら、彼らの方がよっぽどか異常というだけの話です。それでは、次の公判記録お待ちしております。