2001年6月19日付、霧澤博禮さんの『精神障害者(浩二氏へ) 』に関してです。
浩二氏の視点に決定的に欠けているのは、国家権力が犯罪を利用して国家を強化しようとしていることです。
あり得る反論ですが情緒論でしかないと考えます。「犯罪を利用して国家を強化」という中身を示してください。具体的な論証がないかぎり、このような議論は情緒論でしかありません。
精神障害者の犯罪で被害者が出たとしても、たかが知れているのに対し、国家が強化されれば比べものにならないほどの危険があります。
池田小学校で殺害された8人の児童のことを「たかが知れている」とおっしゃる人が国家の危険を説いても、だれも耳を貸さないでしょう。
犯罪を犯した精神障害者に対する処置と国家権力の強化の問題とは、それぞれ独立した面があるとともに、おっしゃるように関連した面もあると思います。しかし、独立面をないがしろにして関連面だけを強調する議論は、一部共産主義者にしか通用しない古臭いニオイのする議論でしかありません。