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先を見とおす目

2001/6/8 待子

 IT活動をやっていて、思うのだが、これは本来、共産党員がやるべき活動だったのではなかったろうかと思う。
 30年前、日本共産党が弁証法的唯物論という哲学を捨てさえしなければ達成できたろうし、日本も、日本共産党も、もっと違った道を歩んでいたと思う。
 しかし、現実は、科学的社会主義と言葉を変えても、マルクス・レーニン主義の道を歩んでしまった。
 宮本さんがレーニンとすると、不破さんがスターリン、志位さんがゴルバチョフと言ったところだろう。
 イエス・キリストの言葉に、「人を裁く無かれ、己が裁く裁きにて、己も裁ばからざれんためなり」と言う言葉があります。
 他人を裁けば、その同じ言葉で、自分も裁かれてしまうということでしょう。人間の持っている弱点というのは、似通ったものである事を、イエスは、知っていたのだと思います。
 不破さんは、スターリンを裁きました。その結果として、自分もスターリンそっくりになってしまいました。
 スターリンは、あの時代、ああ生きるしか,しようがなかったのだから、それは、それとして認めておいて、さて、自分はどう生きたらいいかを考えるべきだった。
 ところで、私は、不破さんを批判しているが、否定をしてはならないと思う。不破さんは不破さんで、アメリカとソヴィエットのニ大国時代にああ生きるより、しょうがなかったかも知れない。
 私は、彼とは違った生きかたをすればいいだけの話だ。
 と、言っても、今の時代、先を見とおすのは、かなり難しい。
 誰が一番先を見とおしているのか、それが解れば苦労は無いのだが、日本共産党が一番先を見とおしていると考えたいのだが、自由討論が欠けている党なので、その確信がもてない。