今回の事件のマスコミ各社の報道姿勢に、大いに疑問があります。
先ず、早期に容疑者が精神病歴があることが判明していながら、姓名・顔写真等の報道がなされましたが、もし、精神鑑定の結果、無罪となったら、誰が責任を取るのでしょうか。
加害者の人権が問題になるのは、このような場合、犯罪行為に可罰性が認められないからです。少なくとも、現行法下では。
精神障害者が、もし孤独に暮らしている場合、一日に定められた量のくすりを服用する事さえママならなくなる可能性があるのですが、今回はそういうケースである可能性が高い。
そういう人々をサポートする体制が完備していないところに不幸にして起きてしまった事件である気がします。
したがって、赤旗の慎重な姿勢は、支持すべきものと考えます。
この社会は、心のコントロールを失ったら、いつでも、この加害者の立場に立たされてしまう事を肝に命ずべきです。