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一般投稿欄

精神障害者も平等に厳罰せよ

2001/6/12 浩二、40代

 党員用討論欄2001年6月10日付、革命 命さんの『雑感』に関してです。

(大阪・池田小学校児童殺人事件で)何であの容疑者がここまで何に追い詰められて、そうなったか、時間はかかってしまうのは仕方がないですが、解明していかないと、今後こうした犯罪といっていいかどうか、迷うのですが、決してなくならないでしょう。

 いつも思うのですが、「解明せよ」と言いながら、日本共産党ならびに日本共産党支持者の方々が、いったい、解明のためのどんな努力をなさっているのか、私ははなはだ疑問に思っています。
 女子高生コンクリート詰め殺人事件、山形マット死事件、神戸少年Aの事件、高速バス乗っ取り事件、そして今回の大阪・池田小学校児童殺人事件などなど、これらの事件に対し、日本共産党が「深い解明を行った」形跡は微塵もありません。あったら教えてほしい。これらの事件を個々に取り上げ、社会的な背景が、なるほど、彼らの犯罪にこのようにかかわっていたんだ、ということが納得されるような分析をしたのかどうか、そういう文書を、日本共産党は発表したことがあるのかどうか、教えてほしい。
 日本共産党が言うのは、せいぜい、「詰め込み教育が悪い」というだけの、きわめて皮相な「分析」であって、詰め込み教育も含めた社会環境が、彼らになぜ犯行を実行させたかという「じっくりした解明」など、私には一切聞こえてきません。少年事件の加害者少年の中には、犯罪を犯しても少年法で守られるからだいじょうぶだという不遜な考え方をあらかじめ持って犯行に及んだ人間が少なからずいます。今度の池田小学校事件の犯人も精神障害者は何をやっても無罪ということを知っていました。こうした要因も含め、日本共産党はいったい、「深い解明を行った」ことがあるのかどうか。「詰め込み教育が悪い」、「精神障害者の人権を擁護せよ」と言うなら、詰め込み教育が個々の事件においてどのように作用したか、犯罪を犯した精神障害者をなぜ無罪にする必要があるのか、こういう点をこそ解明しなければならないはずです。
 日本共産党はこうした分析をやっていますか? 発表していますか?
 犯罪を犯した精神障害者を擁護する世論は、もはや徐々に、力を失ってきていると思います。そうした状況にあって、相も変わらず、「加害者を罰するより社会的な背景にメスを入れるのが先決だ」などと、ただ漠然と言うのは、何も言っていないのと同じです。
 刑法第39条の規定=心神喪失は無罪、心神耗弱は刑罰軽減の規定は廃止すべきだと思います。刑罰は行為に対して与える、精神障害者であっても例外なく起訴する、これによって法の下での平等を確立すべきです。この方向こそ、「犯罪における特権階級である精神障害者」に対するいわれなき偏見をなくす道です。