2001年7月21日付、あら波通信さんの『曲がりきれない時にでてくる幽霊』に対してです。
情勢が共産党に利するときは、でてこないで、社会の反動期にいつも顔をだし、ああまたかと思わせる「左翼的な言辞を吐くが、結局真の敵とは戦わない」-だれかが小児病といったらしいですが、そういう現象を、この仮想現実の機械を使ってやっている、そういう思いがいたしました。
この一文、「さざ波通信は、情勢が共産党に利するときには登場しないで、社会の反動期に顔を出した。そしてさざ波通信は、ああまたかと思わせる「左翼的な言辞を吐くが、結局真の敵とは戦わない」そういう現象を、インターネットを使ってやっている」と言っていると理解しました。
あら波通信さんは、「さざ波通信」が登場したときの情勢が、共産党に利するときだったのをご存知ないのでしょうか? 「さざ波通信」が登場した1999年3月は、前年の参議院選挙で日本共産党が大躍進した直後の時期です。これほど共産党に利する情勢だった時期も珍しい。そうは思いませんか? だって日本共産党はこの時期、民主党との連立政権を本気でめざしたんです。不破さんがぶち上げた政権構想など、証拠はいくらでもありますよね。
「さざ波通信」は、80年代~90年代半ばという冬の時代を共産党が抜け出して、いよいよ本気で政権を狙い始めた、そういう時期に登場しました。「さざ波通信」は、共産党を取り巻く情勢が上げ潮になった、まさにその時期に出てきたのです。「社会の反動期にいつも顔をだし」どころではありませんよ。
その後日本共産党は、2000年の総選挙で惨敗、2001年の東京都議選でも惨敗。「さざ波通信」は何も、こういうデカい選挙で共産党が惨敗続きしている、その段階で登場したのではありません。「さざ波通信」は共産党が飛ぶ鳥を落とす勢いになった、まさにそういう時期に登場したのです。
あら波通信さんは30年来共産党を見てきたとのことですが、情勢とさざ波通信との関係については、全然トンチンカンな見方をされているように思います。