小泉内閣の異常な高人気を見るにつけ、民主主義者としてとても憂慮せざるを得ません。
日本共産党が国会内で唯一の革新政党であることには異論はありませんし、共産党が大きくなってこそ、この小泉内閣のファッショ的な政策を食い止めることができると思います。
しかし、残念なことに、現在の日本の左翼は四分五裂の状況にあり、協同しているとは言い得ません。
いま、日本の左翼にとって必要なことは、共産党がイニシアチヴを発揮し(別に共産党が「引き回す」という意味ではなく、音頭を取るとか、発起人になるという意味で)、すべての左翼勢力が協同することが大事でしょう。
村山内閣時の「安保堅持」路線の総括が済んでないにせよ、社民党は護憲路線を打ち出しています。
また、国会に議席を持たないとは言え、新社会党を支持する人々も一定数いるのは事実です。
また、周りを見渡せば、暴力を否定したトロツキストグループの存在からも目を背けるわけにはいかないでしょう。
部落解放同盟や全労協参加の労働組合など手を組むべき民主的・進歩的潮流はあるはずです。
過去にはそれぞれのグループとさまざまな経緯があったり、抗争したことも事実です。しかし、ここで一旦すべてを棚上げにして小泉自民党内閣に抵抗するために大同団結するべきではないでしょうか。