7月3日付け赤旗にて 不破哲三議長による全都党・後援会決起集会での報告「東京都議選の結果と報告」が記載された。本来ならば支部会議にて発言するものであるが 私は党に入っていないのでこの場で感想を述べたいと思う。
1.選挙の結果をどう見るか
<報告>議席は後退したが投票率は前進した。
<感想>比較対象が2000年の衆議院選である。国政選挙と地方議会選挙では 有権者の判断基準が違っていたり、定数が違っているので同一の物差しではかるには無理がある。前回や前々回の都議選と比較するのが実勢を把握していると思う。前回は浮動票がたくさん来たが、今回は来なかったということだろう。
2.選挙戦とその結果を分析する。
①<報告>石原都知事について政策の是々非々で対応した。
<感想>私は東京都民でないから いいことなのか悪いことなのかよくわからない。ただスパイリンチ査問事件を声高々に言っていた旧民社党の塚本書記長(当時)がよく「自民党さんには是々非々で対応する」と言っていたのを思い出した。
②<報告>公明党が反共攻撃と“票の積み増し”工作をした。
<感想>上記のことの根拠として 公明党票の奇怪な動きとして97年都議選、00年総選挙、01年都議選の票数がグラフで載っている。これだけのことであるが次の疑問が生じた。
(1)票の移動をしたというがどうやってやったのだろうか。住民票を移動するにも、区という狭い地域で10,000人ができるのであろうか。住民票移動の記述は報告ではまったくない。
(2)票の移動ということが何を指しているかわからないが その地域の党員や支持者が重点的にがんばったとか他地域から選挙応援に来たということならば 合法的な選挙活動ではないだろうか。
(3)仮に組織的な住民票移動の実態があるならば政党の存亡に関わる問題である。事実としてウラをとっているのであれば 裁判所に訴えるべきである。ウラをとっていないのならば 公の場で違法行為と勘違いされる表現で発表するのは 科学的社会主義者の立場ではない。
3.東京都委員会の声明
資料が紛失してウロ覚えであるが次のようだと記憶している。今回の選挙結果は残念なことになってしまった、これを経験として今後は党内外のみなさんの意見をよく聞き 共に進んでいきたいと思います。
この文章を読み ここには健全さが残っていると思った。