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有田芳生は「戦後の日本共産党と社会主義運動」における代表的な実践的知識人に数えられるのか

2001/8/1 仮初人、50代

 桜坂「パンセ」智史さんは、「戦後の日本共産党と社会主義運動」における代表的な実践的知識人として、古在由重、芝田進午、嶋田豊、渡辺洋三、渡辺治、有田芳生、加藤哲郎、上田耕一郎、中野重治、石堂清倫の10氏をあげられていますが、これはどのような基準によるものなのでしょうか。とくに有田芳生氏が他の9人とならんであげられていることに大きな違和感を感じます。
 その経歴や党から離れた経過などに多少興味深いものがあるからといって、有田氏を「戦後の日本共産党と社会主義運動」を代表する実践的知識人の一人に数えるのは、過大評価というものです。
 他の人たちとくらべても、有田氏にはこれといった知的業績はありません。彼はただのワイドショー・コメンテーターにすぎないと思います。ときたま彼の出演している番組を見ることがありますが、その発言内容は俗物そのものです。彼のホームページにある「酔醒漫録」などを読んでも、たいしたことは言っていません。
 ワイドショーへの出演や各地での講演以外には、本屋や映画館を徘徊するぐらいで、夜は飲み食いに明け暮れています。多くの労働者がリストラの恐怖におびえながら、汗水たらして働いているときに、いい気なものです。
 桜坂「パンセ」智史さんが芝田進午氏をたいへん評価され、その冥福を祈念する文章のなかだけに、とくに有田氏への過大評価は残念でなりません。ただし、このように書いたからといって、私は有田氏を全面否定しているわけではなく、良心的なワイドショー・コメンテーターぐらいには評価しているつもりです。