民医連で10年働かれずいぶんご苦労なさったようです。ただし、ご指摘の点が(シオン様お気づきのように)民医連固有の問題とは思えません。
1.勤務時間内の選挙運動について
今回の参議院議員選挙では、三浦市立病院幹部を始め、多くの公立病院職員が自民党の選挙運動で逮捕されています。しかし、現実に、医(武見氏)、歯(中原氏)、薬(藤井氏)、看(清水氏)は、非拘束名簿式比例代表選挙制度の中で、違法な職種締め付けもあって当選しているのです。多くの民間病院では、選挙のたびに、自民党のポスターが堂々と張られます。このようなシステム(議会制民主主義が与党の職種利益代表の利権争いと調整の場となりやすい!)を変えることが重要なのではないでしょうか?
2.職員のメンタルヘルスについて
これは(お気づきのように)、中年男性の自殺者が年々増加しているように、全ての企業体(公営、民間とわず)で重大な問題ではないでしょうか?
3.医療の質について
これはとても重要な問題ですが、研修医の過労死や常勤医の労働基準法違反の勤務実態が続いている医療分野の労働条件の整備が必要なのではないでしょうか? 実は、特に大学病院を除く国立医療機関の人員不足は深刻です。医療法の基準を満たせない病院があいついでいます。私の働く自治体では何とか当局側の「官民分担論」「効率重視論」をはね返し、基準を守っています。それを、意識改革や経営重視論として現制度のまま主張されるとすれば、結局医療労働者の疲弊ともえつき、医療の質の低下につながると思います。
そのうえで
1)ある目的や綱領をもった民間医療機関連合体での、個々職員の政党支持の自由と目的達成の整合性をどう保つか?
2)目的達成のために、力を集中させる必要がある場合(首長選挙など)、どのように、個々の職員の自発性を尊重し活用できるか?
3)民医連独自の問題と解決の道は何か?
それを論じてゆくのがよいのではないでしょうか。