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一般投稿欄

「反共」の人々の深層心理

2001/8/25 ウルリケ・マインホフ

 様々なBBSで社会主義についての討論をしたが、私が得た結論は所謂「反共」の人々というのは、共産主義とは何たるかを1%も理解せず、ただ単に気分や観念で反共を唱えているという点である。
 最も多いのは、「日本は社会主義」「日本は共産主義」「世界一平等な社会」といった馬鹿げた幻想である。
 彼らが言うには、日本には資本家など一人も存在せず、全ての人が車を持つ「プチブル」であり、階級対立など存在し得ないと断言するのである。
 そういう彼ら自身はどのような階層に属するのかと聞いてみれば、驚くなかれ無職やフリーター、ブルーカラー下層そのものなのである。
 私はこうした人々に見られる”平等幻想”の残滓の原因を、「自分達より圧倒的な力を持つ恵まれた人々」の存在を否定する事によって、自己のアイデンティティを何とか保つ「合理化」に見る。
 即ち彼らは、パワーエリートの存在など信じたくないのである。
 戦後ブルジョアマスコミが広めた「一億総中流」なる偽善的スローガンは、日本人の階級意識を眠り込ませ、政治的無関心と無力感の上にとぐろを巻き続けていると思う。