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靖国問題について>なみふくさんへ

2001/8/9 涼、40代、会社員

 私も靖国問題については真剣に考えている一人です。
 中国と韓国はA級戦犯が祀られている事を問題視していますが、靖国神社に祀られている246万人の中でA級戦犯は14人です。
 靖国神社を戦没者追悼の中心的施設と考えるべき(保守)なのか、それとも大東亜戦争の侵略のシンボルとして考えるべき(左翼)なのかで、小泉総理の参拝に対する評価はまったく変わってくると思います。
 まずA級戦犯合祀に対する、韓国と中国の批判について考えてみたいと思います。中国と韓国のA級戦犯分祀要求の根拠は、日本国はサンフランシスコ平和条約の十一条で東京裁判とその判決を受諾しているのだからA級戦犯の分祀が正しいとの考えが根底になっていると思います。しかし、同条約の二十三条と二十五条では、その権利を主張しうるのは同条約の批准国に限られるとされています。中国と韓国は同条約に調印していません。 国内法では主権回復後の昭和二十八年に戦争犯罪による受刑者の赦免を衆議院本会議で可決しています。当時、平和条約調印国で意義を申し立てた国はありませんでした。
 上記の事から「小泉首相の靖国参拝は問題ない」と言って構わないのかも知れません。
 何故ならば靖国神社参拝は国家に殉じた人々をどのように祀るかの、内政中の内政の問題であり、中国と韓国の批判はまさに「内政干渉」と言えるのではないでしょうか?
 国家神道の復活を危惧する事も理解出来ますが、「お宮参り」「初詣」でお世話になる以上の事は今の日本では考えられないと思います。
 マスコミの表現の中に「戦前の軍靴の音が聞こえる」とか「軍国主義の復活」などがありますが、そんな事が実際に起きるのでしょうか? 軍国主義国家になる為には、「自衛隊による軍事クーデター政権樹立」か「国政選挙による、国民が希望した軍国主義国家」しかないのではないでしょうか。私はどちらも全く実現性のない事だと思いますが・・・いまさら軍国主義国家になって植民地を作る時代ではないでしょう・・・
 「新しい歴史教科書問題」も教科書ノ内容が議論される訳ではなく、「右」「左」の活動家同士の争いにしか思えません。
 先の大戦で犠牲となった、軍人と民間人の思いとはいったいなんだったのでようか?
 今の日本を見ると「汚職」「性犯罪」「幼児虐待」などと正視に堪えない状況です。戦没者の方々はこんな日本の為に犠牲になったのでしょうか?
 靖国神社問題は別にして、「心からの哀悼」が必要な時代ではないでしょうか。
 56年前の戦争を56年前の価値観・道徳観で考えるのか、現代の価値観・道徳観で裁くのかでは大きな違いがある事は誰にでも理解できると思います。
 8月15日の小泉首相の動向に注目したいと思います。