「浩二」さんの文章を読みました。共産党が「展望提示能力を欠いていた」という部分には同意します。
ただ、石原慎太郎を手放しで容認したり、現在の日本の競争社会を大前提にされていることろに違和感を感じます。
「浩二」さんは社会科学思想にもお詳しく論客なので、理論的な反論はしません。日常感覚から日本の「競争主義」に異を唱えたいと思います。
私は30代のサラリーマンですが、働く現場の荒廃に個人として展望がもてなくなっています。
職場は、長時間の「ただ働き残業」が蔓延しています。心身を病む同僚が続出しています。電通ではありませんが、仕事が原因で精神を病み命を絶った者もいます。学生時代の同期が何人もリストラ(解雇)されています。自分自身、こんな働き方で60までやっていける自信はありません。
時間無制限に働かされ、長期雇用の保障もかなぐり捨てられようとしている。どこまでも際限なく追いまくられる…こんな競争社会はまっぴらです。
私たちには、小泉流「構造改革」か、自民党守旧派の「旧来型維持政策」の二つしか道がないのでしょうか。渡辺治氏が主張されている「福祉」「環境」を重視した「新しい福祉国家」という道を追求するべきではないのですか、そうした構想論が交わされることを期待します。