新聞に小泉氏はライオンではなく、エリマキトカゲであるとの論評が載っていました。すぐに忘れ去られるということです。
私も同感です。彼個人を非難するつもりはないのですが、それをわあわあ支持しているミーハー現象を起こしている人に警告したいのです。
田中真紀子氏のファンで暴走している(いちいちTVなどに文句を言ってくるファン)人も同様です。でも、こちらは女性の方の様で、現状どうしても女性の立場は社会的に弱いので、多少は大目に見たいと思っているのですが。
女性が半数は議員にしめるべきだと思っています。あきらかに圧倒的に少なすぎる。
小泉氏で特に注意すべきは、改革です。蛮勇をふるい、計画なしでは日本は立ち直れない打撃を受け、かつてのイギリス(長期に経済が停滞しヨーロッパでも駄目国家となった長い期間があった)のようになる可能性があり、どうしてもそれは防ぐ必要があります。
特に痛みというものを前提としていますが、いかにもまずい考えかたです。
2度とたちなおれなくなる。あるいは長期に低迷する可能性があるのです。少なくとも今、現役で仕事をしている人が現役の世代でいるあいだすべて駄目になる可能性があるのです。
慎重に行くに越したことはありません。
日本人は本当にムードに弱い。私の友人でも小泉氏に期待している人がいるのですが、何も考えは無く、皆の方向に興奮しているだけなのです。この人は青島知事のときも興奮して喜んでいました。
若貴が人気を呼べば見に行きたがり、ベイスターズが優勝すれば見に行きたがり、とにかく劇的に何かが始まると興奮して、興味をもち、考える回路が遮断されるのです。
こうして、戦争がはじまるのだと思えます。人間とはそういうものです。
この投稿欄でも、小泉内閣は革命政権だなどと興奮して叫んでいた人がいたっけ。自民党の支持者ならばいざしらず。いかにも浅はかな、心情であると思います。しかし、人間はそういうものであり、多くの人の中にはそういう人が全部ではないが、かなりの割合を占めていることも事実です。これをどう乗り越えるか。
そういうことが人間にはあるという冷静な分析と、その事実の教育、周知が大切で、歴史に学び訓練を繰り返すことが大切であるかと思います。頭で知っているだけではだめ、人間は習慣で活動するものだからです。体を使った訓練でそういう性向を直す、あるいはそういう性向があるということを認識する必要があると思います。
また、戦争中は言論、報道の自由が規制され、上記のような大衆の性向(ミーハー)をうまく時の指導者に利用され、おかしな方向にもっていかれます。今回は、小泉ブームで浮かれている人もいたが、マスコミは冷静で、新聞、週刊誌などは結構大衆批判、小泉批判を繰り返したので日本全体が冷静を保てたと思います。
非常に怖いできごとでした。ひとつの事例として大衆の怖さを実感したできごとでした。
小泉氏は内心はきめ細かな人にみえますので、本人は小心な市民であると思われ、大衆の共感を呼ぶのでしょうが、是非冷静な堅実な政治家としてこの難局を乗り切って欲しいと思っています。また、実力的に無理ならば、他の人に早めにバトンタッチして欲しいとおもいます。
蛮勇を計画無く振るうことはやめていただきたい。