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何だか変だゾ!?「しんぶん赤旗」

2001/8/14 てっちゃん、30代、会社員

*皆さん、初めまして。
 自分は、非党員ながら、今まで実質唯一の野党としての日本共産党を応援してまいりました。しかし、同時に、機関紙である「しんぶん赤旗」の報道には時々首を傾げたくなる記事も少なくないのも事実です。

 例えば、最近の事例で言いますと、ほぼ現行犯で逮捕された池田小の児童殺傷事件の容疑者や、ほぼ容疑を認めている広尾町の幼児刺殺容疑者に関しては匿名報道を続けている一方、創価学会関係者の共産党に対する選挙妨害に対しては実名の上、容疑者ながら顔写真まで載せたこともありました。創価学会の組織ぐるみの卑劣な妨害工作を擁護するつもりは毛頭ありませんが、何ら罪もない無抵抗の子供たちを殺傷した容疑者を匿名扱いにしておきながら、一方では選挙妨害の容疑者は実名で報道するという感覚が理解できません。自分は、匿名報道にはそれなりの意義があると考えていますが、「共産党にたてつく者はけしからん」とばかりさらし者のごとく実名で報道すると言う姿勢では一般の国民には受け入れられないのではないかと危惧しています。
 同時に、同じ犯罪でもその人の職業によって匿名になったり、実名を出すのはある意味「差別」ではないでしょうか? 政治家や官僚、公務員(警官や教師も含めて)の犯罪に対して厳しい対応をとるのは当然ですが、犯罪の重さも吟味しての報道が必要です。

 そんな中、本日(8月14日付)の「しんぶん赤旗」の「おはようニュース問答」を読んでまた唖然とさせられました。

 「北朝鮮の金正日総書記、モスクワを訪問したね」と題するこの記事は、「藤乃」さんと「敬三」さんという2人の年配の方の対話形式をとってはいるものの、先日の金総書記のモスクワ訪問を日本共産党がどう考えているかを知る記事となっています。

藤乃 一週間、シベリア鉄道の旅なんてうらやましいですね。

敬三 北朝鮮の金正日総書記のことか。十五年前に父親の故金日成主席も同じように鉄道でモスクワ入りをした。それにならったともいうが。

藤乃 広大なロシアをゆっくり視察しながらいったのでしょう。今どきの外交では珍しいことです。(以下略)

 なんて表皮的な見方なんでしょうか?
 今回の金正日の鉄道を使っての豪華で贅沢なロシア訪問は、ロシア国民やロシアのメディアからも批判の声が多く上がっているのに、日本共産党と「しんぶん赤旗」の報道ぶりは何とオメデタイのかと思ってしまいました。

 もちろん、この「ニュース問答」の後半に書かれている『日本政府が平和の事業で南北対話に協力すべき』とのまとめには大賛成ですが、食糧危機で多くの北朝鮮国民が苦しんでいるといわれている中で、金正日が贅沢三昧の、まるで王様のような今回の「行幸」を批判的な視点を持たずに「垂れ流し」報道をした「しんぶん赤旗」のジャーナリズムとしての姿勢は、ロシアのマスメディア以下です。
 日本共産党と朝鮮総連との関係改善が進む中、5月に起きた例の「金正男氏とみられる男」の対応ぶりといい、今回の報道といい、党中央にどういう思惑があるかは知りませんが、支持者としては歯がゆく思うばかりです。先の学会員の報道ぶりとは反対に、日本共産党に対していい顔をしてくれるなら、その政権党が国内で行っている事には多少目をつぶっても友好関係を進めるとでもいうのでしょうか?

 かつて、ルーマニアや東ドイツ(当時)の政権党が日本共産党をチヤホヤしてくれたおかげ?で、彼らの国内における圧政を崩壊直前まで見ぬけなかった過去が党中央にはあります。(その総括も納得できるものが現在まで提示されていません)

 日本共産党には、二度と同じ轍を踏まないようにして欲しいと共に、キューバやベトナム、中国を含めた自称「社会主義国」に関する報道では、「しんぶん赤旗」しか購読していない読者にはミス・リードをしないよう強く望むものです。