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民医連について

2001/8/6 シオン、30代、無職

 私は昨年10年間勤務した民医連院所を退職したしました。親切で良い医療をと志して入ってみたら、すぐに人間関係や仕事のいい加減さに驚きましが、なかなか辞める勇気がなく10年間を勤めることとなりました。この民医連職員としての経験から今の民医連の問題点を指摘したいと思います。
 まず、患者の立場に立った医療、これは院所の経営が先ず第一。儲からないことは切り捨て、無償のボランティアと称して友の会員・組合員や職員を時間外に業務をさせる。(友の会員・組合員が参加することが大切だとか言って無償の労働力を確保していることが多い)職員に対しては民医連運動と称して時間外・休日の無報酬での仕事をさせる。これに選挙が近づくと首長選挙なら共産党推薦の民主市政の会等の候補の応援を診療中・時間内外かまわず平然とやる。(私は党員でしたが今から考えると何処かのぐるみ選挙と変わりありません)
 第二に、人間関係はこれは一般企業でもあることですが、ただ普通なら職場を離れればいやなことも忘れあれるが、特に活動家は勤務時間外でも問題が付きまとい、精神疾患を患う人が多くそれに対するカウンセリングなどは皆無で自己責任にされ、人の気持ちがわからない人が多い。私のいた小さな診療所で2~3年の間に自殺者1名や3名の精神疾患を出したことがありました。
 第三に、民医連の存在意義とは何かということです。今や親切な医療機関は民医連以外にもたくさんある。親切で良い医療機関なら民医連以上に接客の良いところはいくらでもある。このような中で経営優先と職員への負担だけではますます問題を山積みするだけであると思います。
 私は病院・診療所の外来は24時間営業が基本だと思いますが、ほとんどがが日曜・休日休みが普通です。入院は交代勤務で行なっているのだから人件費だけが問題でどこもやろうとはしない。またそれに見合う診療報酬もないのが現実ですが、これを変えるのは政治の力だけではないと思います。医療機関側の意識改革と企業努力がなければ実現しません。日本の医療は全国どこでも保険証1枚で均一な診療報酬に基づき手厚い医療が受けられる世界的まれにみる医療保険制度を築いてきました。これを発展維持させ、いつでも安心した医療を受けられるようにしたいと思います。民医連がこの意識改革と企業努力、それに賛同する広範な組織や国民の声を結集されられるかが今後の大きな課題だと思います。