共産党は政権をとったら日米安保を破棄して非同盟に参加するといっています。
非同盟になればアメリカの起こす戦争に巻き込まれないとか自主独立の外交ができアジア諸国と友好関係が築かれるとか良いこと尽くめのようにいっていますが、現在パキスタンとアフガンで起こっていることは非同盟についての共産党の甘い認識を覆すものです。
パキスタンは非同盟の一員ですが、今まさにアフガンのタリバン政権のテロ支援のおかげでアメリカの対アフガン戦争に巻き込まれようとしています。しかもタリバン政権はパキスタンの支援でできた政権です。まさに恩を仇で返されようとしています。
しかもパキスタンの窮状に対して他の非同盟諸国が援助の手を差し伸べようとしていません。逆にいえば非同盟には援助できる力がないということです。
共産党の言うようにもし日米安保を破棄して非同盟に参加しても今回のようなテロが起こった場合日本も非同盟だから関係ないとかいって済まされない。ましてや近隣の朝鮮半島や台湾近海で有事が発生すれば日本が今回のパキスタンのような状況に追い込まれるのは目に見えているし、日本が安保を破棄したため有事が発生したと国際非難されることになるかもしれない。どちらにしてもアメリカと中国どちらにつくかを迫られることになる、非同盟だからどちらにもつかないなどというようなことはできないだろう。
しかも他の非同盟諸国が助けてくれることなど全く期待できないだろう。共産党は今回の事態から教訓を組んで外交安保政策を根本から再検討する必要がある。