バーミアンさんと山本山さんの「教訓」論について
バーミアンさんは今回のテロ事件の教訓として、非同盟路線の破綻をあげています。その根拠としてパキスタンの「運命」をあげていますが、そうかなあ。だって同じ非同盟で隣国のイランはテロ解決には協力するとはいってるけど、アメリカの軍事行動にはまったく協力していませんぜ。しかもそれに対する非難というのも見あたりませんね。どうしてでしょう? 簡単。「協力しなかったら一緒にするぞ」とアメリカに脅されたからですね。一方イランは何も関係ないわけですから、攻められるいわれはないんでいうこときかなくても大丈夫なんですね。だからといってアメリカのやり方は許せませんよ、念のため。日本と北朝鮮との関係に当てはめてお考えのようですが、そうすると、北朝鮮が今後テロを起こす(しかもNATO諸国に!)ということと、その北朝鮮を日本が支援するという二つの仮定を立てる必要があります。だけどそんなことありえないでしょう。この問題は非同盟か否かということではないんじゃないかなあ。全然関係ない国に攻め込めるほどアメリカも無茶はできないと思いますが。やっぱり見るべきは、パキスタンにあれだけ横暴なアメリカの異常さであってそこ・・・(文字化け部分)・・・。
山本山さんのは、「万が一」が起こってしまったんで、非武装中立はまさに今岐路に立たされているという教訓ですね。だけど、他の国では到底実現不可能な軍事力と情報収集力をもったアメリカがやられちゃったんですよ。ここから教訓を得るとすれば、もはや軍事力ではテロは防ぎ得ないということじゃないですか。寧ろ憲法9条を守って、常に民族的国家的弱者の側にたたんとする誇り高き非同盟国家であるほうが、今よりはより「万万が一」は起こらないと思いますが。テロリストも一定の合理性をもって行動しているわけで、テロっても虐げられた民衆の支持を全く得ないようなことはしませんよ。だから、自国の防衛を固めることよりも、自ら率先して他者他国を虐げない国家をつくることが今必要なんじゃないでしょうか。