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アメリカ同時多発テロへの見解

2001/9/14 地域経済分科会、20代、サラリーマン(連合組合員)

 こんばんは。

 「保守」の地域経済分科会です。

 アメリカ同時多発テロ事件への見解を述べさせていただきます。

 1.テロリズムは断固糾弾する
 今回の犯人が「アメリカ帝国主義反対」を叫ぶ連中であるならば、大馬鹿なことをしてしまったと言えます。
 テロリズムでは社会を進歩的な方向へ変革する事は絶対に出来ません。私もアメリカの身勝手外交、その背後にある「伏魔殿」産軍銀(産業界+死の商人+軍隊+アメリカ大金融資本)複合体を強く批判します。
 しかし、「伏魔殿」の暴走を止めるには世界の労働者・農民が連帯し包囲網を構築するしかないのです。
 テロは逆効果であります。

 2.アメリカも身勝手
 アメリカもアメリカです。イスラム原理主義を散々援助してきたのはアメリカです。志位先生、ちゃんと糾弾してくださいよ。
 テロリストを応援しているのはほかならぬアメリカです。冷戦が終わってその役目は終わったはずが、こんどは牙をアメリカに剥いたという按配です。

 3.イスラム世界の権力構造の変化
  もうひとつはアラファトがイスラム世界ではすっかり「過去の人」になってしまったと言う点です。
 パレスチナでインテファーダを実際に戦った人々とアラファト及びその背後の湾岸諸国の王様連中では温度差が相当できている。
 しかもサウジには米軍が駐留。またこれらの国は民主主義ではないので不満表明の回路も閉ざされています。これが鬱屈した形でテロを後押ししたのは間違いありません。
 今後とも、とくに湾岸の絶対王制諸国で異変が起きる可能性は否定できません。アラブの民主化は21世紀前半の大きな世界史的課題となるでしょう。

 4.日本の民主勢力は独自の対イスラムアプローチを
 日本の民主勢力は、アメリカべったりではなく、独自のイスラムへの外交戦略を構想して行くべきです。
 でないと思わぬ恨みを買ったりすることにもなりかねない。
 イスラム=テロと言う図式で決め付けるのもだめです。
 とにかく、「伏魔殿」はアメリカの産軍複合体ですから、そこだけは見落とさず、戦略を考えたいものです。