投稿する トップページ ヘルプ

一般投稿欄

アメリカは報復をやめろ

2001/9/16 次郎

 アメリカは報復戦争をやめるべきだ。犯人を捕まえるという方向をさぐるべきだ。
 米議会では、たった一人だけ報復戦争に反対した議員がいたということだ。下院議員のバーバラ・リー氏(女性)とのこと。りっぱだ。
 また、新聞にユニオンスクエアで「WAR IS NOT THE ANSWER(戦争は、その答えではない。=戦争では、解決できない)」というメッセージをかかげている若い悲しそうな女性が報道されていた。実にりっぱだ。

 アメリカのマスコミなどは、パールハーバーの再来だといっているようだが、パールハーバーは軍事施設を狙ったものであり、宣戦布告したものであり、今回のように無差別殺人を行うテロではない。
 むしろ、戦争中とはいえ、無差別な市民を標的としているという意味で、広島の原爆、長崎の原爆、東京大空襲と同じ質のものである。ここでは何万人もの一般人や子供が死んでいる。
 今回のテロは原爆であり、東京大空襲である。

 一般の戦争で無差別に市民の命を大量に狙うのはアメリカが特徴的である。
 今回のテロも、許されないテロではあるが、実行犯は死を賭しており、アメリカの巡航ミサイルによる爆撃や空爆とは次元が違う。
 彼らをそこまで追い詰めてしまっている状況をアメリカが作っているという現実をアメリカや世界、日本は確認すべきである。
 テロの犯人は捕まえるべきだが、それを口実にした戦争はいけない。
 北風と太陽の話ではないが、暴力に暴力をもってしても人間の憎しみは納まらない。最後はアメリカに原爆を落とされるテロに発展してしまうであろう。
 それを防ぐ意味からも、いろいろな手立て、外交、教育、交友、その他理解を深め、共存する道を探るべきである。
 アメリカ式に言えば悪でも、他方からみれば善などということは山ほどある。
 力が強いだけに自重し修練を積まなければいけないのは、格闘家や剣術家と同じで、力の強いものほど高い自制力が求められる。アメリカはそういう教育を自国の民にするべきである。

   今回、もしアメリカが戦争をおこせば、悪い方向にいけば世界戦争の可能性すらあるし、テロ社会になってしまう可能性もある。
 また世界経済、特にアメリカの経済が長期にわたりおかしくなる可能性がある。ベトナム戦争が丁度そうで、アメリカはずっと悪い経済状況で日本に追い抜かれで失業も多く、よくない時代が長かったとおもう。
 ベトナム戦争もひどく、アメリカは、枯葉剤などという毒を山中に撒き、多くの奇形児を生んだり、一般市民の被害をまったく考えないひどい作戦を行なっている。ベトコンはよく戦ったとさえ思う。アメリカはひどい国だ。
 日本は一歩も二歩もアメリカの戦争からは、距離を置くべきである。加担してはならない。