JCPHpによれば、9月18日付「しんぶん赤旗」は、「テロ勢力を追いつめる国際的大同団結が重要」との不破議長の記者会見について報道し、「米国での同時多発テロ事件にかんする各国政府首脳への書簡」の発表について報じた。
ところで、この書簡、なぜ不破・志位両氏の「連名」という形態をとっているのでしょうか。党内事情に疎い素人には良くわかりませんが気になります。
さて、今回の書簡ですが、軍事行動の遮断を呼びかける点はともかくとして、そもそも当事者アメリカ帝国主義を含む「国家」によびかけて、「テロを根絶する国際的大同団結をつくりだす」ことが可能なのでしょうか。
また、同書簡は、「国連が中心になり、国連憲章と国際法にもとづいて、テロ犯罪の容疑者、犯罪行為を組織、支援した者を逮捕し、裁判にかけ、法にてらして厳正に処罰することだと考えます。」と記していますが、「支援した者」というようなあいまい無限定な言い方をしていいものでしょうか。
さらに、なにより、不破氏の記者会見で、日本国内の問題に関しては、「政府が検討している内容の問題点については、必要なときに提起したい」という言い回しが不気味に響きます。
「国民の理解」なるものを第一義にしている感のある不破・志位両氏の真意がどこにあるのか定かではありませんが(また、それに関係なく、わたしどもは、それぞれの運動を強めなければならないことも勿論ですが)両氏の動きを慎重に見守る必要はありそうです。