アメリカでの同時多発テロについては日本でも政府・与野党を問わず批判している。政府与党などはこれに便乗して有事立法も成立させるのかと思うぐらい張り切っているが、これに対して共産党や社民党そしていわゆる市民団体なるもの一応テロ批判はしているが、本音はアメリカの報復反対だけに重点が置かれているように見える。沖縄での米兵による婦女暴行事件や米潜水艦によるえひめ丸沈没事件のときの対応に比べて一歩も二歩も腰が引けているような対応である。
今回の事件では日本人も行方不明者が20人以上から70人という話もある。にもかかわらず社共や市民団体は沖縄の婦女暴行事件やえひめ丸事件のときは激しくアメリカや事件を批判し、即時沖縄の米軍基地撤去などと言っていたが、今回はこれだけ多数の日本人か殺された可能性があるにもかかわらず、人ごとみたいに冷静に慎重に対処とか報復反対を言うばかりである。相手がアメリカだと居丈高になり、それ以外だと腰が引ける対応しかできないのではテロリストを喜ばすだけである。ある司会者が日本人はテロに対する怒りが足りないといっていたがそのとおりだと思う。