JCPのホームページ掲載・表題事件に関する志位氏の談話を読んで所感一言。いつもに変わらぬ、のっぺりした談話。曰く:わが党は、事件の真相解明とともに、テロ根絶をめざし、軍事力による制裁・報復ではなく、法と理性にもとづいて問題の解決がはかられることを求める。
ごもっともの話。しかし、この談話部分の前段に、西アジア情勢についての言及は皆無。これでは、「わが国は米国を支持し、必要な援助と協力を惜しまない決意」を果敢に表明したどこかのおっさんのような単細胞反応を批判することは不可能だろう。
在日米軍基地を防御するため逸早く行動に入った自衛隊・警察のありようや、そもそもテロ対象になりうるそのように「物騒な」施設を抱えている日本の現況、また、これを奇貨として有事法制実現に弾みをつけたい政府与党に対して、批判のカケラもない談話とはなんとも情けない話ではなかろうか。