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「非拘束名簿式比例代表制」再考(>ねずみさん&部落解放同盟の親戚さん)

2001/9/13 堀井綱仁[HTs]、30代、自営業者

 まずは、9月10日の、ねずみさんの問題提起に答える形で、8月2日の「非拘束名簿式比例代表制」堀井案に補足しておきます。
 堀井案のように、政党への投票の結果を待った上で個人への投票を行なうことや、個人への投票を複数連記とすることなどによって、自治体職員による開票集計のコストが増すのは確かに目に見えています。しかしながら、「主権」者たる国民有権者が「国権の最高機関」たる国会に影響力を行使 できるのは、実質的には、(大規模デモなどを除けば)数年ごとの選挙のときぐらいしかないわけですから、このくらいの手間をかけるのは当然ではないか、との思いもあります。開票集計のコストの増大は、民間ヴォランティアの参加と最新技術の導入とによって意外と簡単に解決できるのではないでしょうか?
 「一つの選挙を二回にわけることによって二回目の投票行動が変わる可能性があります」という御発言にて、具体的に、どのようなことを想定しておられるのか、よく分かりませんが、政党への投票の結果を踏まえ個人への投票を考え直すことは大いに構わないと思いますし、そのような機会を保障した方が少しは、おもしろくなるような気がします。
 複数の代表を選ぶ際には複数連記方式を採用したほうが、より、きめ細かく正確に民意を反映できるのではないか、という考えは(、うまく理由が説明できず情けないんですが、)今のところ変わりません。理想的には、候補者一人一人を厳しく吟味し熟慮の上で、あらかじめ決められた当選定数と 同じ数だけ選び出すべきだ、と思うのですが、とても定数分、選べない、という人は、それはそれで仕方ないでしょう(私だって多分そうなる^^)。

 遅ればせながら、8月11日の部落解放同盟の親戚さんの提案に関して、まず指摘しておきたいのは、拘束式よりも非拘束式の方が、利権団体の策動を広く一般有権者にオープンに出来る、ということです。近畿郵政賊(!)の選挙違反事件が盛んに報道されていましたが、拘束式のときには同じようなことが自民党との癒着関係の中で陰湿に行われていたのでしょうね。また、非拘束式であれば、名簿順位の決定に一般有権者が大きな影響力を及ぼすことで、政党(の執行部あるいは多数派)のセクト的な独り善がりを、ある程度、抑えることも出来ます。
 また、国政の結果というものは、具体的にはローカルな場において現れるものですし、それを、そこに住む一般有権者が評価し国政の場にフィードバックしてゆくためにも、全国一区よりは地方区のほうがベターではないか、と思います。「都道府県の範囲を越えない」方がよいと考えたのは、一つ には、そのような評価・フィードバックが行いやすい、と思われるからです。全国一区にした場合、(特に非拘束式であると、)当選者の出身地域が偏ってしまう可能性が出て来るのも考えものです。

         最後に言っておきたいのですが、やっぱり、比例代表制の充実を主張する(日共や新社会などの)政党の内部で、分派を積極的に認めた上で比例代表制を実践し、問題点を洗い出しつつ修正を重ねてゆくのが、一番よいのではないですか?