過去2回、USAテロ事件問題で断片を綴りました。いよいよ、心配が現実になりつつあるようです。「夢が現実となる」という呼びかけ文が懐かしいですね。
それはともかく、去る10月12日付け「しんぶん赤旗」報道、不破・志位両氏連名による「一部の国による軍事攻撃と戦争拡大の道から、国連を中心にした制裁と"裁き"の道へのきりかえを提案する各国政府首脳への書簡」は、来るものが来たことを知らせてくれました。この忙しい時期に、よくもまあこのような書簡が発表できるものです。
あれこれ問題点続出の書簡ですが、「アフガニスタン国民への人道的配慮を十分におこないながら、国連憲章第四一条にもとづく経済制裁などの「非軍事的措置」をとるべきですが、これを徹底してもなお不十分と国際社会が認定した場合には、第四二条にもとづく「軍事的措置」をとることも、ありうることです。」との驚くべき提案に止めを刺すでしょう。米英のミサイルはだめだけれども、UNマークのミサイルならOKというわけです。
加えて「テロリストの逃げ場が、地球上のどこにもなくなるという状況をつくることが不可欠です。」という慄然たる提言さえしています。
<暴力肯定>のこの書簡に抗議の声を集中すべきではないでしょうか。
週末の中央委員会総会は、このドサクサにまぎれて、選挙総括もそこそこに、軍事的措置の有効性を打ち出して「国民のみなさんの理解と共感」を獲得しようとするのでしょうか。異論を述べる気骨ある人士は現在の中央委員には皆無でしょう。
シュクシュク・シャンシャンと決定がなされるとき、不破・志位両巨頭のツインタワーは、忠良なる党員の幻影の眼(まなこ)のうちに光り輝き、歴史に照らし見る者の眼には、見事なばかりに土崩瓦解の粉塵をあげることでしょう。