しろうさん、お返事ありがとうございました。
傍観者さんの意見をこう理解しました。
アメリカのアフガン攻撃を援助しないと「国が成り立たなくなる」というのは、食糧の絶対的不足によって餓死者が出るような 状態となることを意味するものではない。
食糧の絶対量があるのにも関わらず、現在の社会制度に起因し て餓死者が出ることを意味する。また、「国が成り立たなくなる」には、食糧が供給されたとしても、生活レベルが大きく低下する場合が含まれる。
日本国民は、餓死者が出るような社会制度を変える気はないし、また、大幅な生活レベルの低下には耐えられない。
だから、アメリカのアフガン攻撃を支持すべきだ。
この理解が間違っていたら訂正して下さい。
間違っておりません。
つまり、日本人に関する傍観者さんの現状認識を前提として、「アフガン攻撃を支持すべきだ」とする結論を出すのが傍観者さんで、仮に傍観者さんのような現状認識を基にしても、「アフガン攻撃を支持すべきでない」と考えるのが私です。
その通りだと思います。
食糧の絶対的不足が生じる訳でもないのにアメリカのアフガン攻撃に加担することは、自分たちの快適な生活を維持するために他人を殺害することを容認することになるからです。
そこで、では、傍観者さんの現状認識を前提とすると餓死者や自殺者が出ることになるがそれでいいのか、とする反論があるでしょう。
しかし、それは日本人自身が自らの血と汗によって解決すべき問題であり、アフガン人民の血を流すことによって解決すべき事柄ではありません。傍観者さんがおっしゃるようにアフガン人民の血を流さないと「日本が成り立たない」とするなら、そんな国は滅んだ方がいいでしょう。
まことに立派なご意見であり、お覚悟だと思います。
私にはとても真似ができません。
私はこれからも、アメリカ帝国主義の情報戦略に乗せられ、インテル社のCPUの入ったコンピュータで、マイクロソフト社のOSを使い、アメリカで開発されたメデイアのインターネットを利用し、BS放送でアメリカ大リーグに興奮し、アメリカ産の小麦を使ったパンや菓子、大豆を使った醤油や豆腐、とうもろこしで飼育した家畜の肉を食べ、サウジアラビアとデイエゴ・ガルシア島に駐留するアメリカ軍に守られて輸送される重油を精製して作られるガソリンを使って、車で仕事場を往復する毎日を送るでしょう。
アフガンの人々のためには、せいぜい、セブン・イレブンのカウンターでの募金と、戦争早期終結の署名くらいのことしかできません。
これからしろうさんは、「アフガン人民の血を流す」アメリカの恩恵を受けることなく、「自らの血と汗によって」独立自尊の生活を送られることと拝察いたします。ご健闘をお祈りいたします。
しかし、もし、この文を書かれた後のしろうさんの生活が、私のそれと大して変わらないものだとしたら、今まで、しろうさんがここで述べられたことは全て「欺瞞」ということになります。そんな人なら「滅んだ方がいいでしょう。」