赤旗に市田氏の国会質問がでていて、戦争の教訓から国連が作られ、憲法が作られたと主張していました。こういう風に堂々とやるべきです。守るというのでなく、憲章や憲法から現実を変えるという能動的な実践が必要です。
また、反タリバンの代表の一人が、何でアフガンを攻撃せにゃならんのかといっていました。犯人でない人を殺すのもテロと同じことです。私は共産党とは一線を画し、共闘はするという立場ですが、赤旗に正論がのっていると思います。
テロの話で一色の中で、読み返しているのが「加藤周一セレクション1」(平凡社ライブラリー)です。その中の「文学の擁護」はすごい。
「多くの現象が第3地域にあるのではなく、ただ一つの現実、先進国支配などがある。第3地域の現実の核心とは、アメリカ帝国主義である。ヴェトナム征伐を企てたアメリカの権力は、そこにはただ一つの問題しかないということだけは、ついに発見しなかった。
支配者=被支配者関係の枠組みの中に、すべての人間的現象は現れる」云々。そして、キムジハの黄土の詩が引かれています。
国内にも支配関係はありますが、世界にはもっとあり、そのために米軍は撤退しないわけでしょう。共産党もこのあたりの核心を綱領に据えているのだと思います。加藤さんのような鋭さが必要でしょう。
アメリカ政府ではなく、アメリカ人民と連帯する。支配者の立場ではなく、労働者の立場で連帯する。民族だけではなく、より階級的な立場を大事にする。そういうのが、社会民主労働者(ボリシェヴィキその他)や自由思想家でしょう。